世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関「世界保健総会(WHA)」はまもなく開催されますが、台湾はまだ招待状を受け取っていません。中華民国医師公会全国連合会(全連会)など台湾の21の医療団体は9日午前、記者会見を行い、国際社会及びWHOに向け、「誰一人取り残さない」という理念を守るべきだと呼びかけました。そして、台湾をWHAから排除することなく、今年の総会の理念である「One World for Health」を着実に実行すべきだと訴えました。
今年のWHAは、5月19日からスイスのジュネーブで開催される予定です。しかし台湾は既に9年連続でWHAからの招待状を受け取っていません。台湾の大規模な医療団体21団体は9日午前、合同で国際記者会見を開催し、WHOは政治的な影響を排除し、台湾をWHAへ招待すべきだと呼びかけました。
中華民国医師公会全国連合会(全連会)の周慶明・理事長は、今回記者会見に参加した大規模な医療団体21団体の背後には、50万人を超える医療スタッフがいる、皆が心ひとつに団結し、立ち上がって最も訴えたいことは、国際社会とWHOに、「誰一人取り残さない」という理念を守って欲しいという事だと指摘しました。全世界で100万人以上の医師が加盟する世界医師会(WMA)は今年も、WHOのテドロス・アダノム事務局長に向け、台湾をWHAへ招待し、世界の人々の健康促進に貢献する機会を与えるよう求める正式な書面を送っています。
中華民国医師公会全国連合会(全連会)の周・理事長は、「私が特に強調したいのはこの点だ。昨年のWHAで、2025年から2028年の4年間における『第14次総合事業計画』が承認され、世界各国で、全ての人が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを、支払い可能な費用で受けられる状態、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジが高まること、つまり『全ての人に健康を』のコンセプトを達成することを目標と定めた。ただ、このテーマについていえば、台湾の保険加入率は99.9%に達しており、健康保険制度は今年30周年をむかえた。現在、世界各国が努力しはじめた目標を、我々ははるか昔に達成しているのだ」と訴えました。
衛生福利部(日本の厚労省に類似)国際協力グループの施金水・主任は、台湾のWHAアクションチームは16日の夜に出発し、17日にスイス・ジュネーブ到着後、一連の活動を行う予定だと説明、各種の機会を利用し、主要国の代表との面会予定であると説明しました。施・主任によりますと、面会予定の国家は昨年を上回り、少なくとも40カ国以上にのぼる見通しだと明らかにしました。渡航費の削減により、今回、アクションチームに同行する専門家は10名ほど減少するとの事ですが、衛生福利部では昨年並みのエネルギーを保ち、より多くの国に、台湾の為に声をあげてもらえるよう努力したいと意気込みました。
(編集:駒田英/中野理絵/本村大資)