東アフリカのソマリア政府は、4月30日より台湾が発行したパスポートおよび渡航文書による入国および通過を禁止しました。これに対し、アメリカ議会下院のトム・ティファニー(Tom Tiffany)議員とアンディ・オーグルズ(Andy Ogles)議員2人が在米ソマリア大使にソマリア政府宛ての書簡を送り、今回の措置に「重大な懸念」を表明、決定の撤回を強く求めるとともに、「深刻な外交・人道的結果を招く可能性がある」と警告しました。
両議員は、ソマリア政府の決定は中国政府からの圧力と見られると指摘しています。
また、今回の措置は「深刻な報復的結果」を引き起こす可能性があると警告しており、とりわけアメリカ国内に居住するソマリア人、特に「一時保護資格(TPS)」を取得している人々にとっては、強制送還のリスクが高まる恐れがあるとしています。
ティファニー氏とオーグルズ氏はさらに、アメリカ政府がソマリアに対して外交的措置を検討する可能性にも言及。これには、ソマリア国民へのビザ発給の即時停止、ソマリア旅券所持者の入国拒否、対ソマリア支援計画の見直しや停止、さらには在米ソマリア大使館の閉鎖、つまり高水準の外交関係の断絶といった対応が含まれる可能性があるとしています。
ソマリア政府は先ごろ、国連総会決議第2758号を根拠に「一つの中国原則」を堅持し、4月30日以降、台湾が発行したパスポートおよび渡航文書による入国および通過を認めないと発表していました。
(編集:呂学臨/本村大資)