台湾北西部・苗栗県通霄(つうしょう)鎮にある道教の廟、白沙屯(はくさとん)拱天宮(きょうてんぐう)の媽祖巡礼が5月2日未明に中部・雲林県北港にある廟、北港(ほくこう)朝天宮(ちょうてんぐう)を目指して出発しました。
今年の参加登録者数は過去最多の32万9118人に達し、往路は36時間以内に北港へ到着する必要があります。出発の際、数十万人の信者が「ピンクのスーパーカー」と呼ばれる媽祖様のご神体を載せた神輿に続いて徒歩で進み、沿道では熱心な住民や信者たちが花火や爆竹を打ち上げたり、赤い祭壇を設けるなどして媽祖様を見送り、壮大な光景となりました。神輿が通過するたびに歓声が上がり、人々は両手を合わせ、媽祖様に祈りを捧げました。
白沙屯拱天宮の媽祖巡礼は北港まで全行程300キロ以上におよぶ徒歩巡礼を行い、白沙屯地区で約200年にわたり継承されてきた宗教文化です。近年では参加者数が年々増加し、国民的イベントとも言える存在となっています。その伝統性と独自性の高さから、2008年には苗栗県の無形文化財に、2010年には文化部(日本の文科省に類似)によって中華民国台湾の「重要民俗(重要無形民俗文化財)」に指定されました。
(編集:豊田楓蓮/駒田英/本村大資)