台湾初となる南極・北極を横断した生態系ドキュメンタリー映画『守護我們的星球(私たちの地球を守ろう)』のプレミア試写会が24日に開催され、頼清徳・総統が出席しました。頼・総統はあいさつで、「地球を救うには人類の行動を変えるしかない」と述べ、総統府に「気候変動対策委員会」を設置し、2032年および2035年の二酸化炭素排出削減目標を定めたと説明、これが台湾の第一歩であり、産官学および研究機関が連携して、台湾が気候変動への取り組みにおける世界的な模範となることを願っていると語りました。
このドキュメンタリーは、台湾の東森テレビ(EBC)が15年かけて制作し、世界115カ所でロケを行い、82種の生物を観察、総制作費は約4,000万台湾元(約1億7,546万日本円)に上りました。5月23日に一般公開される予定です。試写会には、頼・総統のほか、環境部(環境省)の彭啓明・部長(大臣)や文化部(日本の文科省に類似)の徐宜君・常務次長(事務次官)らが出席しました。
頼・総統は挨拶で、「たった4分間の予告映像を観ただけでも、これは“想像を超える”ドキュメンタリーだと感じた」と感想を述べました。頼・総統は、まず「北極・南極が想像を絶するスピードで破壊されている」ことや、「多くの種が驚くべき速度で絶滅している」現実、そして「監督の舒夢蘭(じょ・むらん)氏の高志」そのものが、いずれも“想像を超える”と説明しました。
また、頼・総統は舒・監督の「理解することがなければ関心は生まれず、関心がなければ本当の変化は起きない」という言葉に深い感銘を受けたと語り、「地球の変化は人類の行動によるものであり、人類の行動を変えてこそ、初めて地球を救うことができる。」と訴えました。舒・監督が「記録しているのは北極ではなく、台湾の未来だ」と語ったことを引用し、人類が変わらなければ望まぬ未来へと進むことになると注意を喚起しました。
さらに頼・総統は、「地球を守ることは、舒・監督や製作チームだけの責任ではなく、政府にも当然の責務がある」と述べ、総統就任後すぐに「気候変動対策委員会」を設置し、産官学研協力のもと、各種の課題に取り組み、温室効果ガスの削減目標を設定したことを説明しました。
頼・総統は「2032年に2005年比で32%±2%、2035年には38%±2%の削減目標を設定しており、これが我々の第一歩だ。」と述べました。
最後に頼・総統は、「産官学研の連携、企業の協力、そして国民全体の参加により、台湾が“地球村”の一員として、たとえ人口は少なくても、気候変動への対応における世界の模範となることを願っている」と改めて強調しました。
(編集:呂学臨/王淑卿/本村大資)