中国による台湾の武力統一を扇動したなどとして、台湾の居留許可を廃止された中国人配偶者のインフルエンサーの女性が25日夜、台湾を離れました。
台湾で対中国政策を担う大陸委員会(陸委会)は国民に対し、少数の極端な事件を理由に、特定のグループにレッテルを貼らないよう望むとコメントしました。
大陸委員会は25日夜、ニュースリリースを通じて参考資料を示し、内政部の法に基づく対処を支持すると表明。
ごく一部の中国人配偶者が、個人的な利益を得るために、中国の武力による台湾統一を支持したり、国家の主権を矮小化したり、中華民国の消滅を意図するなど、台湾に対して極めて軽視した発言を行い、国家の安全と社会の安定を危険にさらし、社会秩序を混乱させている。このような行為は法に触れるものであり、社会では容認できないと指摘。
台湾の自由と民主主義は苦労して勝ち取ったものである。世界各地からやってくる新住民が共に手を携えてこの土地を大切にしてくれることを願っていると話しました。
また、多くの中国人配偶者は台湾を愛しており、台湾の一員となることを望んでいると強調。台湾の人々には、今後も中国人配偶者が台湾社会に馴染めるよう、寛容で温かな手を差し伸べて欲しい。多くの台湾を愛する中国人配偶者を、ごく少数の人と共に苦しめることがあってはならないと呼びかけました。
今回の件に関し、財団法人海峡交流基金会(略称:海基会)の羅文嘉・秘書長は26日、ラジオ番組のインタビューの中で、再度、自身の考えを説明。政府の対応は法律、人情、理性に沿ったものであると考えている。そして、台湾に住む多くの中国人配偶者はこのインフルエンサーとは違い、台湾を認め、この地に貢献する意思を持っていると話しました。
また、一部のメディアが、退去処分となったインフルエンサーは子供と離れ離れになってしまいかわいそうだと報道していることに関し、次のように述べました。
羅・秘書長は、「もし彼女が祖国がそんなに素晴らしいと考えているのであれば、彼女がいう素晴らしい国と制度の中で子供たちと生活すればいい。彼女は選択することができる。ただし、他の台湾人の子どもたちやそのほかの台湾の全ての人々に自分と同じ選択を強要し、台湾を共産主義体制と、赤い中国に変えることはできない」、台湾に来る人達は、台湾の既存のシステムや価値観を破壊してはならないと語りました。
そして、台湾で貢献している数人の中国人配偶者の生活を紹介し、台湾を認め、この土地に貢献しようとする限り、いつ、どこから来た人であろうと、皆台湾の一員であると強調し、少数の事件を理由に、多くの中国人配偶者に対する見方に影響を与えないよう人々に再度呼びかけました。
(編集:中野理絵/許芳瑋/本村大資)