20日から台北市で開催されている安全保障の国際会議「ハリファックス国際安全保障フォーラム」では、アメリカ政府のウクライナ政策が焦点となりました。カナダのピーター・マッケイ(Peter MacKay)元外相は「ロシアのプーチン大統領に勝たせてはならない」という民主主義陣営の信念は依然として主流であり、ウクライナを支持し続けることが不可欠だと強調しました。
マッケイ氏はトランプ大統領について、さまざまな発言があるが、ウクライナへの実質的な支援の継続が必要だとする立場が依然として主流だという希望はある。さらに、台北でこのフォーラムを開催し、民主主義、自由、正義、法の支配といった価値を推進することは、まさにこの時期において極めて重要だと述べました。
またマッケイ氏は民主主義を守ることが必要不可欠であり、アメリカは正しい決断を下し、世界で最も偉大な民主主義国家の一つであるウクライナを守ると信じている。ロシアを勝たせるわけにはいかないと述べました。
加えてマッケイ氏は、ウクライナの勝利とは主権と人民の自決権の回復、そしてウクライナの人々の精神的活力の復活であると強調しました。
アメリカ政府はこのほどウクライナ政府に対し、鉱物資源に関する協定を提案しましたが、ウクライナのゼレンスキー大統領は署名を拒否しました。これについて、ウクライナのNGO組織「独立反汚職委員会(NAKO)」の事務局長オレナ・トレグブ(Olena Tregub)氏は「不公平な取引だ」と批判しながらも、ウクライナはアメリカと互恵的な協定を結ぶ用意があると語りました。
トレグブ氏によりますと、ゼレンスキー大統領は2024年9月、ニューヨークのトランプタワーでトランプ氏と会談した際に平和的な解決プランを提案しており、トランプ政権がその当時の条件に立ち戻ることを期待しているということです。トレグフ氏は、我々はアメリカの新政権が経済的利益に基づいて関係を取引しようとしていることを理解している。しかし、トランプ氏はウクライナの立場を誤解しているようだ。その誤解を解き、良い取引につなげることを願っていると述べました。
さらに、トレグブ氏は、ウクライナ人こそが誰よりも平和を望み、この戦争を終わらせたいと考えている。しかし、我々はトランプ氏が進める取引がさらなる流血を招くことを理解していると指摘。もしトランプ氏が本当にウクライナ国民の犠牲に対して悲しみを感じているのなら、それとは正反対の決断をすべきだと訴えました。
(編集:岩口敬子/中野理絵/本村大資)