毎年恒例の全国大学学長会議が20日と21日の2日間、台湾北東部・宜蘭県で開催されています。頼清徳・総統は20日、同会議に初めて出席し、挨拶を述べました。
頼・総統は挨拶の中でまず、「全国大学学長会議が高等教育の発展を推進する上で極めて重要な役割を果たしている。国立宜蘭大学に招かれて出席することができて大変光栄に思っている」と述べました。頼・総統は、台湾の高等教育に対する4つの期待に触れ、民主的で自由な生活方式と学問の自由が国の貴重な財産であることを強調し、国民全体と各大学・専科学校に対し、国を守るという意識をより強く持つことが必要だと喚起しました。
頼・総統は「台湾の高等教育に対する4つの期待」の一つ目を「どの子どもも取り残さないことだ」と指摘、政府と学校は恵まれない家庭や僻地の子どもたちにもっと多くの資源を割り当てるべきであり、教育における平等な権利の実現は政府が諦めずに努力する目標であると強調、また、全ての学長に対し、この目標を達成するためにより努力する余地がないかどうか考えるよう呼びかけました。
頼・総統は第二に、「政府は子どもたちに夢の翼を授けるべきだ」と指摘、子どもたちが勇敢に夢を追いかけ、交流や学習のために海外に行き、国際的な視野を広げることを支援するため、就任以来、青少年が海外の夢を実現することをサポートする計画「青少年百億海外圓夢基金計画」を推進している。これは子どもたちの夢をかなえるだけでなく、わが国を偉大な国にすることにもつながる、と述べました。
頼・総統は第三に、「2021年に『産学創新条例(産学イノベーション条例)』が成立して以来、半導体、スマート製造、人工知能(AI)、循環型経済などの国家の重要な分野における関連研究機関が次々に設立され、高等教育促進計画プログラムも引き続き推進されている。そんな中で政府は今後も、産学連携を積極的に推進し、高等教育機関がイノベーションと創業の精神を発揮することを奨励する。 このようにして高等教育機関の競争力を強化し、より多くの人材を育成することが、国の強大につながると考えている」と話しました。
頼・総統は最後に、「民主的で自由な生活と学問の自由はわが国の貴重な財産だ。台湾が各分野でより豊かで多様な発展を遂げ、世界に向かって歩み続けるためには、各大学や専科学校だけでなく、国民全体の国を守る意識を高めていきたい」と強調。
頼・総統は4つの期待の四つ目について、「中国からの絶え間ない統一戦、浸透戦、言葉による攻撃や武力による威圧に直面し、私は総統府に『全社會防衛韌性委員会』を設立した。日頃の災害予防と救援に対応するだけでなく、国を守る国民全体の意識を高めることが望まれている。また、各大学や専科学校が中国と交流する際には、リスク意識を持つことも望む。また、国の核心的かつ重要な技術や科学研究の成果を守り、民主主義や台湾の国際競争力、国家安全保障を守るために共に協力することを望んでいる」と述べました。
(編集:豊田楓蓮/王淑卿/本村大資)