南アフリカ政府は2024年に一方的に、南アフリカ共和国における中華民国台湾の大使館に相当する駐南アフリカ代表処に首都プレトリアからの移転を要求しました。その後、10月30日の移転期限を自ら撤回しましたが、2025年1月下旬に再び代表処に書簡を送り、今年3月末までに首都プレトリアから移転するよう要求し、さらに代表処から貿易弁事処への格下げと改名を企図したと伝えらています。これに対し、外交部(外務省)は2月2日、これは中国が南アフリカにおいて台湾への圧力をさらに強化していることを示していると指摘。林佳龍‧外交部長(大臣)は直ちに会議を開いて対応を協議し、外交部西アジアおよびアフリカ司の賀忠義‧司長に対し、南アフリカの新任駐台代表(駐台大使)であるザケレ‧ムニシ(Zakhele Mnisi)氏をすぐに召喚し、深刻な懸念を表明するよう指示しました。今後の対応は、南アフリカ側の反応を把握した上で決定されるということです。
外交部は、2024年10月以降、外交ルートを通じて、平等と尊厳の原則に基づいて、南アフリカの将来の二国間関係に関する見解について継続的にコミュニケーションを取り、理解を深めてきた。同時に、台湾は一方的な現状変更を絶対に受け入れないという立場を堅持していると説明。しかし、南アフリカ政府は今年1月下旬に再び台湾の駐南アフリカ代表処に書簡を送り、今年3月末までに南アフリカの首都プレトリアから移転するよう要求した。さらに、台湾代表処を格下げし、「貿易弁事処」に改名しようとさえしていると述べました。
外交部は、最近南アフリカ第二党の「民主同盟」(DA)のイヴァン‧メイヤー(Ivan Meyer)連邦議長が台湾を訪問するために中国政府から制裁を受けたと指摘。また、南アフリカ政府が台湾と協議中にもかかわらず、再び期限を設けて台湾の駐南アフリカ代表処に首都からの移転を要求したことは、中国が南アフリカにおいて台湾への圧力をさらに強化していることを示している。在外公館からの報告を受けた後、林佳龍‧外交部長が直ちに対応チームを招集して対策を協議した。旧正月(春節)の休暇中にも、国内外の関係者と常に連絡を取り合っていた。同時に、外交部西アジアおよびアフリカ司の賀忠義‧司長に対し、南アフリカの新任駐台代表であるザケレ・ムニシ氏をすぐに召喚し、政府の深刻な懸念を表明するよう指示しましたと述べました。
外交部は、台湾が南アフリカ政府による一方的な二国間協定違反を受け入れない立場に変わりはないと強調。台湾は引き続き平等と尊厳の原則に基づいて南アフリカ政府と対話を続ける。また、今後の対応については、南アフリカ政府の反応を見極め、我が国の関連計画に基づいて決定し、その進展については適切なタイミングで国民全体に説明すると強調しています。
外交部は、今年の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の主催国である南アフリカ政府は、1997年に締結された二国間関係の法的枠組みを遵守すべきだ。両国間で協議の合意が得られる前に、我が国の代表処に対していかなる強制措置も取るべきではなく、また代表処の運営や南アフリカ在住の台湾出身者へのサービス機能を妨げる可能性のある行動も控えるべきだと厳重に呼びかけています。
(編集:許芳瑋/本村大資)