行政院(内閣)の卓栄泰‧院長(首相)は、野党が譲歩する意思があるなら、国防部(防衛省)予算の凍結解除、外交部(外務省)の対外連絡関連予算の復活、台湾の電力大手である台湾電力公司(略称:台電)への補助などを望むと述べました。また、自分を批判するのは構わないとし、行政院長の特別費を全額削除しても、他の閣僚の特別費は復活させてほしいと発言しました。
卓栄泰‧行政院長は先日、ネット番組「下班瀚你聊」の単独インタビューに応じ、その番組は26日夜に放送されました。卓‧院長は、春節連休後、頼清徳‧総統の承認を得た上で、2025年度総予算の再議案を提出する予定だと述べたほか、再議案は、国会が法案と予算を再び審議する機会を与えるものであり、皆で話し合えば、必ず方向性を見出すことができるだろうと説明しました。
司会者から、野党が譲歩する意思を示した場合、どの省庁の予算を優先的に確保しようと考えているかという質問に対し、卓‧院長は、まず第一に、国防部の凍結された744億台湾元(日本円で約3,489億円)の予算を凍結解除することだ。次に、外交部の対外連絡関連費用については、このような削減は絶対に認められない。第三に、台湾電力への補助金だ。これは国民生活に直接関わる問題だ。そして文化部だ。文化は私たちの根幹であり、関連予算は必ず復活させなければならないと答えました。
また、政府は社会住宅を積極的に推進しているが、野党は社会住宅推進のための予算まで削除しようとしている。これは政府の政策方針や、民間の期待、若者のニーズとまったくずれているとしています。
卓‧院長はさらに、総統の国家機密費の復活も望んでいると述べました。卓‧院長は、外国の貴賓が台湾を訪問する際には国家機密費が必要であり、多くの弱者支援団体への援助にも国家機密費が使われている。このような費用まで削除されるのは前例のないことだと指摘しました。
卓‧院長は行政院長の特別費が全額削除されても構わないと強調し、他の閣僚の特別費を復活させてほしい。そうすれば、内閣不信任などを持ち出す必要もなく、皆で一歩一歩前に進んでいけると述べました。
また、閣僚の長として閣僚メンバーと内閣チームに対して責任を負う立場にあると説明しました。予算が削減された以上、削減額の大小に関わらず、それは自分が十分に守れなかったことであり、自分に責任がある。そのため、自分への批判は受け入れるので、他の閣僚の特別費を復活させ、自身の特別費については完全に協力する用意があると表明しました。
卓‧院長は、春節連休後に頼清徳‧総統に報告し、総統の承認を得た後、立法院(国会)に総予算案の再議を提出すると表明しました。再議が否決された場合、行政院はそれを受け入れなければならず、辞任という選択肢はないと述べました。野党からの辞任要求について、卓‧院長は、立法院が内閣不信任案を提出し、国会の再選挙を行うことも受け入れる用意があるとしたが、野党にはその勇気がないだろうと指摘しました。
(編集:許芳瑋/本村大資)