デジタル発展部(デジタル省)の闕河鳴・次長(副大臣)は22日、台湾本島と西の離島・馬祖をつなぐ2号海底ケーブルで22日午前5時34分ごろ通信障害が発生したと発表しました。「国家通訊及網際安全中心(国家コミュニケーション及びサイバーセキュリティセンター、National Communications and Cyber Security Center, NCCSC)」は午前6時に台湾の大手通信事業者である中華電信から台湾北部・新北市の外海で国内海底ケーブルの切断問題が発生したとの報告を受けたということです。中華電信もすぐにマイクロ波による緊急対応を開始し、政府、銀行、病院など重要インフラ施設に優先的に通信サービスを提供。人々の生活関連サービスに支障が出ないようにし、春節期間も、現地の人々のATM利用への影響はない他、クレジットカードやオンライン取引等も引き続き利用できるということです。
闕・次長によりますと、現在、台湾本島と馬祖間のマイクロ波帯域は12.6Gbpsで、これは馬祖エリアの平日の平均ピークである9.5Gbpsより大きいと指摘。さらに過去のデータによると、毎年の春節期間中、馬祖エリアのピークはおよそ8Gbpsであることから、現在のマイクロ波のバックアップの見積もりで充分である説明しました。
闕・次長はまた、マイクロ波のバックアップだけでなく、デジタル発展部は現在、8基の低軌道衛星と1基の中軌道衛星の合計9基の非同期衛星サイトがあり、これらの衛星は連江県と災害救援システムにも提供されると述べました。
このケーブル切断の原因について闕・次長は、初期段階の判断では、自然劣化によるものであると説明。海の状況次第では、早ければ2月末までに2号ケーブルおよび3号ケーブルも修復を完了する見込みであると述べました。
闕・次長は、「基本的に、自然劣化なのか、事故によるものなのかを判断するのは非常に簡単だ。事故の場合は一度で全てが断線するが、自然劣化の場合、通常は一本ずつゆっくりと断線していく。中華電信もここにシステムを持っており、我々も海巡署と密接に協力を行っている。断線が起こる度に海洋マップからその時間に不審な船の通過がないかを検査する。冬の時期は海流の影響で自然劣化が比較的よく発生する。もし1か所でも劣化したところがあれば、通常そのポイントはその数か月以内に劣化する。そのため、なぜ実際の(修復)スケジュールを提示できるのかというと、これらの自然劣化ポイントは実は既に修復を行うスケジュールに入っているからだ。以前の漁船や貨物船によって切断した(海底)ケーブルの場合は、突発的な状況であるため、スケジュールや復旧にかかる時間は比較的長くなる」と説明しました。
デジタル発展部は、近年、台湾の海底ケーブルが漁船や貨物船によって切断されるケースが増えている。現在、台湾は14本の国際海底ケーブルと10本の国内海底ケーブルがあり、全ての国内海底ケーブルは既に重要インフラ設備に指定されており、今回の対応は主に重要インフラ設備の安全保護計画における緊急対応計画に基づいていると指摘しました。
この他、デジタル発展部は既に中華電信が建設する4号海底ケーブルへの補助金を計上し、新たな海底ケーブルによって通信経路を増加し、リスクを分散させ、台湾本島と馬祖間のネットワーク全体の信頼性とサービス品質の向上を行っていきたいとしています。なお、新しい海底ケーブルは2026年6月に完成予定ということです。
(編集:中野理絵/許芳瑋/本村大資)