台湾を訪問している、アメリカのマイク‧ポンペオ前国務長官は6日午前のフォーラムで、ロシアによるウクライナ侵攻の情勢について、アメリカはヨーロッパにおける指導的地位と発言力を確保するため、引き続きウクライナを支援し、ロシアを抑止していくはずだと述べました。トランプ政権の二期目が始まった後の対中国姿勢について、ポンペオ氏は、一期目と同様になるだろうとの見方を示し、中国の脅威に基づくアメリカ国内の薬物問題への対策も含まれるとしました。
ポンペオ米前国務長官は6日午前、政治団体「福和会」(FRA Taiwan)が主催する「邁向永久和平,美台的共同使命(永久平和に向けた、米台共通の使命)」フォーラムに出席し、基調講演を行いました。ポンペオ氏は専門家や学者らと、トランプ次期大統領就任後の国際情勢の展開について意見を交換しました。
台湾大学政治学科の明居正‧名誉教授が、トランプ氏就任後のロシアによるウクライナ侵攻の展開可能性と中国に対する姿勢について質問しました。ポンペオ氏は、ロシアによるウクライナ侵攻が勃発してからの数年間、ロシアはウクライナを完全に制圧できていないと指摘し、トランプ氏就任後のアメリカも引き続きウクライナを支援し、ロシアを抑止することで、ヨーロッパにおけるアメリカの指導的地位を確保していくだろうと述べました。
トランプ氏のホワイトハウス復帰後の対中姿勢について、ポンペオ氏は、トランプ政権の一期目では、トランプチームは中国を競争相手として見ていたが、その後中国がアメリカに対して直接的な潜在的脅威を持つと明確に認識するようになったと指摘し、トランプ氏が再び政権を握った場合も同様の見方を取るだろうと述べました。また、ポンペオ氏は、トランプ氏がアメリカ国内のフェンタニル薬物問題との戦いを宣言していることについても、中国の脅威に基づくものだと説明しました。
ポンペオ氏は、「トランプ政権の一期目の国家戦略的立場に立ち返ると、当初我々は中国を競争相手として見ていた。しかし、その後、中国はアメリカに対して25年後でも5年後でもなく、今すぐの潜在的脅威であると判断するようになった。トランプ政権の二期目でも同様の見方を取るだろうと考えている。私はトランプチームのメンバーを知っているが、彼らも同じ考えを持っている」と話しています。
一方、フォーラムに出席した与党‧民進党の陳冠廷‧立法委員(国会議員)が台湾の在アメリカ大使館に相当する駐米台北経済文化代表処の改名問題について質問したことに対し、ポンペオ氏は、自身が国務長官を務めた末期に、アメリカ政府内部でこの問題について議論があった。台湾が主権を持つ独立した国家であると認識するのであれば、台湾との関係も認めるべきだ。将来的には改名の目標が達成されると信じていると答えました。
(編集:許芳瑋/本村大資)