中国・上海市の華源・副市長が、17日に台湾北部・台北市で行われた「台北・上海都市フォーラム」で、今後、上海市民の台湾団体旅行を積極的に推進していくと宣言したことについて、交通部の陳世凱・部長(大臣)は18日、立法院(国会)交通委員会の中で、もし中国が政治的な制限を開放し、中国の人々が自由に台湾観光に来ることができるようになるのであれば、「私たちは歓迎する」。しかし、最終的にはまだ中国の文化観光部がどのような決定をするかを観察すべきで、それによって政策討論の余地ができるものだと述べました。
立法院交通委員会は18日、陳世凱・交通部長を招き、「トランジット客の台湾観光の品質向上と観光者数の増加」に関する特別報告を行いました。その会の冒頭で、野党・国民党籍で立法院交通委員会召集委員の魯明哲・立法委員(国会議員)が、「台北・上海都市フォーラム」での華源・上海市副市長の発言について、まず陳・交通部長に意見を求めました。
これについて陳・交通部長は、交通部の態度は常に中国旅客の来台を歓迎する。かつては台湾の人々も中国旅行に行っており、比較的制限がなく、自由があった。そして、現在でも中国を訪れる台湾旅客は少なくない。政府が懸念しているのは実は、中国へ行った旅行客が安全に台湾に帰ってくることができるかである。ただ、上海側が示した好意については歓迎をする。中国旅客が自由に台湾観光できるよう、中国側に政治的な制限を開放するよう呼びかけると語りました。
陳・交通部長は、「もし、上海がこのような善意を見せ、中国旅客の台湾旅行が許可されるのであれば、我々はいつでも歓迎する。過去から現在まで我々の態度は同じである。残念なのは、この間、中国が台湾への団体客や個人旅行に対して多くの制限を課したため、中国からの台湾旅行者は相対的に非常に少なくなった。もし中国が過去の政治的制限を開放し、中国の人々が自由に台湾観光をすることができるようになるのであれば、私たちは歓迎だ」と述べました。
しかしそのあとすぐ、野党・国民党の廖先翔・立法委員が、現在、台湾海峡両岸の観光は双方ともに全面開放はしていない。しかし、中国側は、福建省の住民へは先に台湾の離島・金門や馬祖への旅行を開放するなど、既に善意を示している。しかし我々はいつ積極的な回答を示すのか?と問いました。
これに対し陳・交通部長は、「現在、我々の理解では、上海市の副市長はこのように述べているが中国の文化観光部はまだ最終決定を出していない。彼らの決定が下されれば我々も議論することになる」と回答しました。
陳・交通部長は更に、中国への団体旅行禁止令解除の前提は交通部が独自に決定することではないと説明。しかし、中国側が全面的に中国旅客の来台制限を解除するならばとても良いことであり、善意が見える。ただ現在もなお、中国へ向かったツアー客が中国で取り調べや拘束を受けていることから、台湾旅客の中国での安全を確保すべきであると述べました。
(編集:中野理絵/許芳瑋/本村大資)