立法院(国会)の元院長(議長)・王金平氏が先ごろ台湾海峡両岸に関する新たな論述を提唱しましたが、与党・民進党の沈伯洋・立法委員(国会議員)は、この発言は「一国二制度」ではないかと疑問を呈しました。これを受け王金平氏は11日、自身が提唱した両岸新論述は、「一国二制度、一つの中国の原則」とは関係はない。批判する人は、台湾内の調和、両岸の平和的解決方法を出してほしいと述べました。
王氏は先ごろ、両岸関係の新たな論述として、「両岸の統治権は互いに隷属しておらず、主権は同一であるが分割されていない」と主張。そして、「それぞれ統治しながらも分立はしない」ことが両岸の現段階での平和の機会を作り出す最も現実的な方法だと考えているとしています。
また、馬英九基金会が、王氏のイニシアチブは馬英九・元総統の主張と一致すると考えていることについて、王氏は、「私は以前からずっと『92年コンセンサス』が両岸の安定と平和の鍵であると肯定している。だから少なくともその8年間は安定していたのは事実だ。しかし現在、政府が『92年コンセンサス』を否定しているような状況で、それをいまさら言及することに何の意味があるのか?」と問いました。
王氏は、今回、提唱した両岸に関する新たな論述は、枠組みを確立することであり、枠組みの中にさらに多くの要素とデータを蓄積することによって理念を落とし込むことができる。このようなことから枠組みを提唱したのであり、全員が善意を蓄積していくことを期待していると述べました。そして、両岸の交流は必要なものである。互いに融和することで、台湾も安全と安定を得ることができ、両岸も平和で安定した状態になり、共に中華民族の繁栄を目指すことができる。これが基本的な目的だとの考えを示しました。
なお、馬英九・元総統が12月18日から26日の日程で中国を訪問します。
王氏は、馬・元総統と両岸対話の権利を争っているのかとのメディアの質問に対し、王氏は、そのようなことは考えたこともない。自分がすべきことはするし、個人的な名声のためにやっているわけではない。国内の団結、両岸の調和のために一心に尽くしていると述べました。
(編集:中野理絵/許芳瑋/本村大資)