王金平‧元立法院長(国会議長)が新たな台湾海峡両岸関係の論述を発表し、「両岸の統治権は互いに隷属せず、主権は共有するが分割されていない」と主張するほか、両岸それぞれが統治しながらも分立はしないという姿勢が、現段階における平和創出の機会のために最も現実的な方法であるとしています。これに対し、野党‧国民党の朱立倫‧主席は9日、国民党の両岸に関する論述は中華民国憲法、両岸人民関係条例、国民党の党則及び党綱に基づいており、王金平氏の新たな両岸論述も両岸の平和と現状を基礎とした交流を望むものであるため、支持し評価すると述べました。
王金平・元立法院長は8日、「中道平和連盟」平和宣言提案大会を開催し、新たな両岸関係の論述と平和提案を発表しました。王金平氏は「両岸の統治権は互いに隷属せず、主権は共有するが分割されていない」と主張。両岸それぞれの統治の事実を尊重しつつ、両岸の人々が共に中華民族の福祉を追求する機会は放棄しない。現実を受け入れながらも歴史的感情を否定せず、「それぞれが統治しながらも分立ではない」という姿勢が、現段階における両岸の対立解消、膠着状態の打開、平和創出の機会のために最も現実的な方法だとしています。
これに対し、国民党の朱立倫‧主席は9日、台湾北西部‧新竹県の国民党新竹県党部で行われた国民党創立130周年記念行事で取材に応じた際、国民党の両岸論述は憲法、両岸条例、国民党の党則及び党綱に基づいており、王金平氏の新たな両岸論述も両岸の平和と現状を基礎とした交流を望むものであるため、支持し評価すると語りました。
朱立倫‧主席は、「国民党の両岸関係、すべての交流は中華民国憲法、両岸人民関係条例、そして最も重要な党則・党綱の規範に基づいて行われている。両岸関係において、平和に貢献し、尽力してくださる友人をもちろん歓迎する。特に王金平氏が今回提案したように、両岸の平和を願い、現状を基礎として両岸の交流や対話を進めていくことを、私たちは支持、評価する」と話しています。
国民党は来年、党主席選挙を控えており、王金平氏がこの時期に新たな両岸論述を示したことについて、党主席選への出馬を示唆するものだと外部から解釈されています。これに対し、朱‧主席は、現在の国民党は団結しており、与党‧民進党からの攻撃があっても、噂や分断工作に影響されることなく一致団結していると述べました。
国民党の賴士葆‧立法委員(国会議員)は9日の取材で、王金平氏の党主席選出馬の意向は不明だとしながらも、王金平氏の新たな両岸論述は馬英九‧前総統や国民党の主張に近く、中華文化に基づく両岸交流を提唱しており、主に両岸の平和的交流の開始に重点を置いているとの見方を示しました。
国民党は、王金平氏の見解は中華民国憲法の内容に沿い、統治権の相互否定を避け、主権問題を棚上げする立場を求めるもので、国民党の長年の主張を体現していると表明。両岸関係の解決策と平和への道を探る王金平氏の意図と努力を評価するとしています。
(編集:許芳瑋/本村大資)