中華民国の太平洋における国交樹立国を訪問している賴清德・総統は、現地時間5日午前、経由地であるアメリカ・グアムの知事公邸に招かれ、ルルド・アフラゲ・レオン・ゲレロ(Lourdes A. Leon Guerrero)知事と共に朝食会に出席しました。
ゲレロ知事と夫のジェフ・クック氏(Jeffrey A. Cook)は知事公邸の入口で自ら賴・総統をはじめとする一行を出迎え、賴・総統が公邸に入ると、アメリカ国歌、グアム賛歌、中華民国国歌を全員で斉唱しました。賴・総統は挨拶の中で、台湾とグアムが手を携えて共通の価値観を守っていくために努力していくよう期待を示しました。
賴・総統はまた、ゲレロ知事が前日の夜に空港まで迎えに来たこと、及び、公邸での朝食会に招待してくれたことに感謝し、「グアム政府の台湾への支持と長期にわたる両者の深い友好関係を十分に示したものになった」と述べました。
賴・総統はさらに、「台湾の大手航空会社『チャイナエアライン』は先週から徐々にグアムへの直行便を再開し、アメリカの『ユナイテッド航空』は来年4月に『台北-グアム』路線を開設すると発表している。他にも台湾の航空会社は直行便の就航に力を入れており、台湾とグアムの交流はますます緊密になっていくだろう」と述べました。
賴・総統はまた、「現在、台湾の多くの病院にはグアムの患者を台湾に紹介する病院紹介サービスがある。さらに自身とグアム知事は二人とも医学のバックグラウンドを持っている。将来、グアムと台湾が公衆衛生や医療サービスの分野でより緊密な協力関係を築くことを大いに期待している。このほか、台湾とグアムは、水産養殖、水耕栽培、建設工学、代替エネルギー、人材育成の分野でも更に多くの協力の余地がある」と指摘。
賴・総統は、「今回の訪問を機に、グアム駐在の中華民国台湾の出先機関「駐グアム島台北経済文化弁事処」の設立再開や、グアムと台湾北部・桃園市、中部・台中市との姉妹都市提携の促進など、台湾とグアムの双方の関係に貢献してくれたゲレロ知事に、この場を借りて感謝の意を表したい」と述べました。
賴・総統はまた、「台湾とグアムは民主主義と自由の価値観を共有しており、また、グアムの先住民族であるチャモロ人と台湾の原住民族が同じオーストロネシア語族に属していることが、研究や考古学的証拠から明らかになっている。そのため台湾とグアムは家族のようであり、同時に同じイデオロギーを持つパートナーシップであり、団結と協力があってこそ、インド太平洋地域の民主主義、平和、繁栄を維持することができるのだ」と述べました。
賴・総統はさらに、「グアムと台湾はともにインド太平洋の第1列島線に位置し、ともに個人よりも、国家など集団全体の利益を優先させる「全体主義」の脅威に直面している。 私たちはより緊密に協力し、インド太平洋の平和と安定に更に貢献していくべきだ」と指摘しました。
一方でゲレロ知事は、新型コロナウイルス流行時に台湾から惜しみないマスクの寄贈を受けたことへの感謝を述べ、両者には将来的に協力の機会が無限にあり、相互信頼、相互尊重、相互利益という強固な基盤に基づき、今後も双方の関係を深めていくこと、そして、地球規模の気候変動と公衆衛生という課題に直面するインド太平洋地域の持続可能な未来を確保するため、一致団結して協力していく必要性を指摘しました。
(編集:豊田楓蓮/王淑卿/本村大資)