外交部(外務省)の呉志中・政務次長(副大臣)が台湾を代表して中央ヨーロッパに位置するスロバキアで開催された「ウクライナ支援の成果発表記者会見」に出席し、台湾が民主主義諸国と協力して行ったウクライナの復興支援についての具体的な成果を発表しました。会見に出席した被支援国であるウクライナの代表は、台湾への感謝と支援の成果に対する評価を繰り返し表明しました。
中華民国台湾のスロバキア大使館にあたる、駐スロバキア代表処が発表したニュースリリースによりますと、呉・政務次長は駐スロバキア大使にあたる李南陽・駐スロバキア代表の付き添いの下で記者会見に出席し、「民主主義国家として、台湾は自由と民主主義を守る最前線におり、ウクライナを引き続き支援していく。2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻後、台湾は即座にウクライナに対する支持を表明し、民間から9億3000万台湾元(日本円でおよそ43億3000万円)の寄付金を集めただけでなく、スロバキア政府と協力してウクライナ難民を支援するために210万米ドル(日本円でおよそ3億2000万円)を寄付した。また、350トン以上もの人道支援物資を送った。こうした行動は、世界中の民主主義、自由、人権を守る台湾の責任を際立たせるものである」と発言しました。
呉・政務次長はまた、台湾の政府は昨年、スロバキアと再度協力し、スロバキア政府の提案の下、駐スロバキア代表処とスロバキアの慈善団体の国際的ネットワークであるオープン・ソサエティ財団(Open Society Foundation、OSF)、及びポンティス財団(Pontis Foundation)と、ウクライナ支援に関する協力協定を締結した」と指摘。また、台湾は500万米ドル(日本円でおよそ7億6000万円)を寄付してスロバキア政府とともに、ウクライナの復興を支援。特にウクライナ北部のチェルニヒフ(Chernihiv)地区の医療・教育施設に重点を置いている」と紹介しました。
オープン・ソサエティ財団のCEO(Fedor Blaščák)とポンティス財団のCEO(Michal Kišša)は台湾の政府の善行に感謝するとともに、「今回のプログラムは台湾、スロバキア、ウクライナが共同で推進し、合計51のウクライナへの支援プログラムを実施した。全てのプロジェクトは実行委員会によって慎重に検討され、スロバキア政府によって再建されたウクライナのチェルニヒフ地方の医療・教育施設に重点が置かれたものである」と説明。
この他、「戦争が続く中、ウクライナの人々への人道支援もこのプログラムの重要な一部である。 これには、台湾も参加しているスロバキアとチェコ共和国が始めた集団募金も含まれている。スロバキア製の地雷除去機『ボジェナ5(Božena 5)』を発注してウクライナ第二の都市ハリコフにて人道的な地雷除去作業に使用することで、台湾、スロバキア、ウクライナの3カ国による支援のメリットを最大限に生かせる」とも説明しました。
オープン・ソサエティ財団のCEO(Fedor Blaščák)は、「ウクライナ援助に関するプログラムの具体的な成果を広く知ってもらうため、オープン・ソサエティ財団は全てのプログラム実施部門と協力し、ウクライナ支援の成果と感謝状をまとめた冊子を発行したほか、特設サイトを立ち上げ、台湾の人道援助についてウクライナ語、スロバキア語、英語で全世界に紹介している」と述べました。
ウクライナのチェルニヒフ地方に住むウクライナ都市聯盟の代表(Olha Osadcha)は、記者会見のために2日間かけてスロバキアを訪れ、台湾に直接感謝の意を伝え、「台湾の援助が、ミサイルが飛来する脅威にさらされながらも学校に通う数千人の子供達に教育を受ける機会を与えている。これは子供たちの学習を保障するだけでなく、ウクライナの人々に台湾の温かさを深く感じさせるものとなった」と述べました。
(編集:豊田楓蓮/王淑卿/本村大資)