一部のメディアが、野球の国際大会「ラグザスpresents第3回WBSCプレミア12」で優勝した台湾チームの帰国時にF-16V戦闘機がエスコートをすることについて、戦備訓練への影響やフレアの無駄遣いを懸念する声を上げていることに対し、国防部(防衛省)の顧立雄‧部長(大臣)は25日、立法院(国会)で取材に応じた際、「台湾野球史上の歴史的瞬間において、空軍による歓迎飛行で台湾のヒーローたちを称えることは、当然行うべきことだ。また、フレアは各機種共通の訓練用弾薬として毎年補充を行っており、不足する心配はない」と述べました。
「WBSCプレミア12」で、台湾チームが24日に日本を4-0で完封し優勝を果たしたことを受け、国防部は代表団の帰国便に対し、オリンピックメダリストの出迎えと同様、空軍の戦闘機によるエスコートとフレア発射を計画しています。しかし、一部のメディアは、中国軍による領空侵犯が日増しに深刻化する中、空軍によるエスコートは国防訓練資源の浪費であり、現在フレアの弾薬供給にも逼迫した状況があると報じています。
これに対し、顧立雄‧国防部長は25日、立法院での取材に応え、今回のプレミア12での優勝は台湾野球史に刻まれる歴史的瞬間だ。そのため、戦闘機によるエスコートとフレアの発射で台湾のヒーローたちを称えることは、国軍として当然なすべきことだと述べました。
顧立雄‧国防部長は:、「フレアは各機種で共通して使用できる弾薬であり、訓練用の消耗品として毎年補充を行っている。この歴史的な瞬間に、フレアを発射することは、いかなる戦備任務にも影響を及ぼすことはないと考えている」と話しています。
また、国防部が来年度予算として潜水艦国産化プログラムの「第三段階後続艦建造」に19億台湾元(日本円で約88億円)余りを計上したことに対し、野党‧国民党が2億台湾元(日本円で約9億円)までの大幅削減を提案しました。これについて、顧立雄‧国防部長は、「十分な予算が確保できない場合、来年の潜水艦海上試験が成功しても、再来年まで予算が得られず、潜水艦の量産計画に深刻な影響を及ぼすことになる」と答えました。
顧立雄‧国防部長は、「海上試験の成功が確認されるまでは、一切の予算執行は行わない。ただし、今年の段階で予算計上が必要な理由は、来年の海上試験を通過するのが、8月の予算編成期限を過ぎてしまう可能性があるためだ。その場合、予算編成は再来年度まで持ち越されることになり、2年分の工程に遅れが生じる。これにより後続艦の建造計画全体にも影響が及び、計画の進行が連鎖的に遅延することが懸念される」と話しています
(編集:許芳瑋/本村大資)