2024年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が15日から南米・ペルーの首都・リマで行われるため、各国のリーダーたちが続々と現地に到着しています。
頼清徳・総統の代理として参加する総統府資政(顧問)の林信義氏も12日の夜に出発しました。出発前の空港での談話では、地域の経済の繁栄にとって台湾は重要かつ安定した不可欠な力であると強調しました。また今回の国際会議の場を利用して、各国に向け、台湾の強みと成果、そして将来台湾が貢献できることを説明すると語りました。
林信義氏は頼清徳・総統の特使として、今年のAPEC首脳会議に出席します。林氏は経営者出身で、経済部長(大臣)、行政院副院長(副首相)などの要職を歴任し、現在は総統府資政兼行政院(内閣)経済発展委員会顧問を務めています。林氏が中華民国・台湾の代表として会合に出席するのは19年ぶりで、中国の習近平・国家主席を含むAPEC各国首脳との交流は、各界からも大きな注目を集めています。
林氏が12日夜、ペルーに出発する前に空港で発表した談話では、今回、総統の代理としてAPEC首脳会議に参加できることをとても光栄に思う。この間、各省庁はたゆまぬ準備に取り組んできた。この1年間、高官から大臣、そして経済界までもが一致団結し、会議を重ね、既に実りある成果を積み上げていると語り、今回の任務について、代表団メンバーと共に、任務を達成できることを確信していると述べました。
林氏はまた、今回のAPEC首脳会議は議題がとても多く、デジタル、グリーントランスフォーメーション、農業における食品ロスや廃棄物の削減、人的資本の強化やデジタル時代における中小零細企業の競争力強化、さらには、女性グループや社会的弱者がいかにして経済発展に参加する方法などが取り上げられる。その多くは台湾の強みでもある。代表団はこの機会を利用して、各国と台湾の成果についてしっかりと共有していくと強調しました。
林氏は「このデジタル医療、農業および中小企業に関しては、台湾の強みだ。我々代表団はこの会議を利用して、各経済体の代表たちに私たちが行ってきたことやその成果、そして将来貢献できることを説明し、このエリアの経済の繁栄において、台湾は一つの重要で安定した不可欠な力であることを理解してもらう」と語りました。
林氏のAPEC参加は今回が3度目で、2005年に韓国・プサンで行われた会議に参加した際には、会場で当時の中国国家主席だった胡錦涛氏と握手を交わし、小声で会話を交わした5秒ほどの場面は各国メディアの注目を集めました。今回は、林氏が習近平氏を含むAPECメンバーのリーダーたちとどのような交流を行うのかも特に注目されています。
(編集:中野理絵/許芳瑋/本村大資)