猛烈な台風21号(コンレイ)が台湾に接近していることを受け、台湾の農業部(日本の農林水産省に相当)の陳駿季・部長(大臣)が10月30日午後、台湾北東部・宜蘭県の南方澳漁港に向かい、現地の防災・減災対策を視察しました。
陳・農業部長は報道陣のインタビューを受けた際、8年間の努力を経て台湾で養殖されている高級魚、ハタの交配種「龍虎石斑」は30日に日本への輸出許可を得たことを明らかにしました。これは中国という単一市場への依存度低下につながると期待が高まっています。
30日に日本への輸出が実現したのは、ハタの養殖魚の一種である、雌のアカマダラハタと雄のタマカイを人工受精で交配して得た稚魚を陸上養殖にて幼魚まで生育し、陸上又は海上養殖にて成魚に育成した交配種の「龍虎石斑」です。
陳駿季・部長によりますと、なぜこの交配種の日本向け輸出に関する交渉が8年もかかったかといいますと、以前、野生の環境で養殖されていた交配種にはシガテラ毒の心配があったからです。しかし、現在、台湾が養殖している交配種にはこのような心配はありません。過去8年、台湾は日本側に多くの科学的根拠と資料、および研究報告を提供してそれを証明したため、日本側の許可を得たのです。
陳駿季・部長は、台湾のハタの交配種が日本に輸出できるようになったことにはいくつかの大きな意義があると指摘しています。
第一に、日本は台湾の漁業者と研究機関の努力を認めたこと、台湾で養殖されているハタの交配種にはシガテラ毒の心配はないことが証明されています。
第二に、ハタの交配種の販売に対する影響。以前これらの交配種は主に中国に輸出されていました。日本にも輸出できるようになったことは、台湾は単一市場に対する依存度を低下させることができると同時に、台湾の高級魚を高級な消費市場に売り込むこともできます。これは非常に重要です。政府はこれからも高級魚の日本向け輸出に積極的に取り組む方針です。
第三は、マーケティング。台湾はハタなどの魚類を系統的に海外に向けて輸出しています。これによってこれらの魚類の品質を保つとともに、外国人にも台湾の高品質な水産品を賞味してもらいたいです。
(編集:王淑卿)