中米・カリブ地域の国交樹立国5か国を訪問中の外交部(外務省)の林佳龍・部長(外相)が26日、セントビンセント及びグレナディーン諸島の独立祝賀イベントに参加、ラルフ・ゴンサルヴェス首相の招きに応じて歓迎レセプションに出席しました。席上、林・外交部長はセントビンセント及びグレナディーン諸島が台湾の国際参与を支持していることに感謝するとともに、両国の国運隆昌と双方の国民の末永い友情を願いました。
外交部が28日に発表したニュースリリースによりますと、林・外交部長は26日、頼清徳・総統の特使として訪問団を率いてセントビンセント及びグレナディーン諸島を訪問、同国の独立記念日の祝賀イベントに参加、ラルフ・ゴンサルヴェス首相の招きに応じて歓迎レセプションに出席、同国の閣僚、非政府組織のリーダー、商工業界の関係者100人余りも同席しました。多くの閣僚は台湾の長年にわたる協力、および両国の友好関係に対する支持に感謝しました。
林・外交部長によりますと、中華民国とセントビンセント及びグレナディーン諸島が国交樹立して43年。この間、さまざまなプロジェクトで豊かな成果を挙げ、とりわけ農業、情報通信技術(ICT)、公衆衛生などの分野で大きな成果を得ています。また、今年4月に台湾東部・花蓮で地震が発生し、今年7月にはセントビンセント及びグレナディーン諸島が大型ハリケーン「Beryl」(ベリル)の被害を受けましたが、両国はすみやかに相手に支援の手を差し伸べました。これは両国の間に苦難を共にし、互いに助け合うという友情があったことを示しているということです。
林・外交部長はまた、頼清徳・総統が5月20日の就任演説で、民主主義、平和、繁栄が台湾の既定路線であり、台湾と世界を結び付けるものだと指摘。外交部も各省庁と一丸となって「総合外交」を推進し、台湾が持つ経済や科学分野での優位性を活かして、台湾を世界に歩みださせ、世界を台湾に引き入れようとすると同時に、自由、民主主義に基づく憲政体制を守り、実力によって台湾海峡、およびアジア太平洋地域の平和と安定を維持しようとしていると説明しました。
林部長はさらに、セントビンセント及びグレナディーン諸島が長年にわたり台湾の国際参与を支持していることに感謝し、とりわけゴンサルヴェス首相が今年開催された第79回国連総会で台湾について2度言及したこと、台湾海峡の平和と台湾による国際組織への参加を支持したことに謝意を示した上で、両国の国運隆昌と双方の国民の友好が末永く続くよう願いました。
外交部によりますと、林・部長はこのほか、スーザン・ドゥーガン(Susan D. Dougan)総督を表敬訪問し、ゴンサルヴェス首相とともに「アーノス・ヴェール急性期病院」の起工式を執り行い、台湾の支援で建てられた「オレンジ・ヒル農場」を訪問し、農業訓練教室や冷蔵庫などの供用開始セレモニーにも出席しました。
林・外交部長が「オレンジ・ヒル農場」のイベントに出席した際、台湾とセントビンセント及びグレナディーン諸島は農業技術分野でも協力の成果を上げているとして、その重要な成果の一つとしてオレンジ・ヒル・バイオテクノロジー・センターの設立をあげ、ここ数年、同センターが同国の農業の近代化を促す重要な支柱となっていると述べました。林・部長は台湾とセントビンセント及びグレナディーン諸島が2025年に農業分野で新たなプロジェクトをスタートさせることを明らかにし、スマート技術の導入が農業の生産力向上と若者の農業への参画促進につながるよう期待を寄せました。
林・外交部長はほかに、ラバッカに建てられた繁殖羊舎の除幕式や、台湾とセントビンセント及びグレナディーン諸島のナショナルデーを祝うイベントなどにも参加しました。林・部長は席上、セントビンセント及びグレナディーン諸島との関係深化に対する頼清徳・総統の揺るぎない約束を重ねて表明するとともに、同国の国民とともに、台湾の国際援助の成果に立ち会ってきました。
中華民国とセントビンセント及びグレナディーン諸島は1981年に外交関係を樹立。その後、43年間にわたって様々な分野で協力プロジェクトを展開しています。林・外交部長は今回、セントビンセント及びグレナディーン諸島のほか、グアテマラ、セントルシア、ベリーズ、セントクリストファー・ネービス連邦も歴訪します。
(編集:王淑卿/岩口敬子/本村大資)