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国安局:中共は台湾を「複合的」に脅迫、「軍警一体」の新たな圧迫も

  • 16 October, 2024
  • 中野理繪
国安局:中共は台湾を「複合的」に脅迫、「軍警一体」の新たな圧迫も
国家安全局の蔡明彦・局長は今回の中国の軍事演習について、軍事演習を行うことで自国内の認識と国際社会の認識の差を埋めようとしていると述べた。(写真:Rti)

国家安全局(国安局)の蔡明彦・局長は16日、立法院(国会)の「国家情報工作および国家安全局業務報告」で、中国軍は、台湾海峡、東シナ海、南シナ海の「三海」で勢力の拡張を続けている。また、経済貿易、外交、法律などの手段に加え、頼清徳・総統が5月20日に就任して以降はさらに軍事圧力も強めており、「連合利剣」軍事演習や、「連合戦備パトロール」など、台湾を圧迫するために新たな「軍と海警局の一体化」構造を示すなど、「複合的」な方法で台湾を脅し続けていると指摘しました。

報告の内容にはロシアとウクライナなどの海外の戦争についてや、欧米の対中関係、中国共産党のグローバル・サウスとの協力強化、中国内部の社会経済矛盾、中国軍の「三海」勢力拡大、台湾に対する「複合的」な圧迫といったものが含まれ、その中で語られたものです。

そのうちの台湾に対する「複合的」な圧迫の中には、経済貿易上における台湾への「アメとムチ」という戦略、外交上では「国連第2758号決議(アルバニア決議)」を歪曲し、台湾が世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関である世界保健総会(WHA)などの国際組織の活動への参加を妨害。法律上では、「台湾独立主義者を処罰する為の22条の意見」を公布し、「独立処罰専用ページ」に通報ポストを設けることで抑制効果を生み出しているほか、統一戦線上では、「冷めた政府、熱い国民」という構図を生み出し、地域交流の推進を強め、台湾の人々を混乱させているということが含まれています。

蔡明彦・局長は、5月20日の頼・総統就任後、中国共産党は台湾に対し各方面の圧力や統一戦略の差別化を強めており、台湾周辺での2度の軍事演習や、複数回の「連合戦備パトロール」を行い、「中国軍と海警局が一体」となった新たな構造を示したとし、次のように語りました。

蔡明彦・局長は、「軍事面において、5月20日の頼・総統就任後、中国共産党は『連合利剣-2024A、B』という名の軍事演習を行い、台湾に対する『文攻武嚇(言葉で攻撃し武力で威嚇すること)』を強めている。国家安全保障チームは」情報配置を柔軟に調整し、戦略的早期警戒情報をいち早く把握する原則に従い、国際情報協力を強化し、国際戦略情報協力ネットワークを適時に確立する」と述べました。

そして、国安局は各国の国家安全保障機関と協力し、全力で各分野の戦略的早期警戒情報資料を収集・報告するとともに、中国共産党の統一戦線による台湾への浸透や偵察を阻止し、国家の安全と利益を守るための特別任務に精進すると強調しました。

(編集:中野理絵/許芳瑋/本村大資)

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