中央災害対策センターが3日午前に発表したところによりますと、中型の台風18号(クラトーン、台湾華語名:山陀兒)の影響により、台湾全土で2人が死亡、2人が行方不明、123人が負傷したということです。
また、3日早朝、北東部・宜蘭県の蘇澳鎮と、東部・花蓮県を結ぶ主要道路「蘇花公路」の崇德トンネルの南出口では全長およそ150メートルにわたり土石流が発生。両方向に向かう道路が通行止めとなり、交通部公路局が修復作業を急いでいます。
さらに、南部・高雄の前鎮漁港では、3日午前7時、強風によるケーブルの破損で9隻の漁船が漁港の外に漂流しました。台湾港務公司はすでに3隻のボートを投入し、9隻を高雄港の波止場に移動させました。現時点では安全上の問題はないということです。
死亡した2人に関しての内訳として、一人は10月1日に死亡した花蓮県寿豊郷の70歳の男性です。この男性は、自宅で木の剪定をしていたところ、誤って高所から転落し、病院に運ばれた後に死亡したということです。もう一人に関して、南東部の台東県消防局によりますと、9月30日、台湾北東部の宜蘭県と東部、花蓮県を結ぶ台9線上で巨大な落石に衝突し、病院に運ばれたものの2日後に死亡した男性運転手だということです。また、行方不明者の中には、中部・雲林県台西郷のドリームビーチで海に転落した人や、東部・花蓮県秀林郷の水源橋で水に流されるのを目撃された人が含まれています。
土石流による被害は、2日午後9時半から3日午前7時までの間に、台東県で1件、北部・基隆市で4件、南部・屏東県で2件の計7件が発生しましたが、閉じ込めや負傷者、死者は出ていないということです。
また、基隆市信義区で発生した土石流の地点は、土石流の保全世帯の対象ではなかったということです。
3日午前6時30分、農業部は台東県と屏東県の87の河川を対象に、「土石流赤色警戒」(実際の降水量が当該地の「土石流警戒基準値」を既に越えたことを意味)を、また、414の河川を対象に「土石流黄色警戒」(予想降水量が当該地の「土石流警戒基準値」を既に越えたことを意味)を発令。そのため、13の県と市ではすでに9,967人が避難を開始したということです。
交通の被害と管制に関しては、「蘇花公路」の崇德トンネルで起きた土石流の他、花蓮県の光復郷と台東県の豊浜郷を結ぶ台11甲線において、大雨のため早期に警報が出され閉鎖されました。 他にも、宜蘭県蘇澳鎮から花蓮県花蓮駅に至る鉄道路線である北廻線(北回り鉄道)では3日早朝、100メートルの線路が土砂崩れで浸水しました。現場は激しい風と雨のため、雨が止むのを待って修復作業に入るということです。
また、3日午前7時、水産試験船「水試験2号」が高雄の前鎮漁港でから漂流した漁船に衝突しましたが、安全上の問題はないということです。
(編集:豊田楓蓮/王淑卿/本村大資)