14日午前、台湾北部、新北市林口区の海岸付近で、ゴムボートに乗った中国人密航者の男性が発見されました。男を発見した釣人が警察に通報、男は移送されました。
中国人男性は9日、ゴムボートに乗って中国大陸浙江省寧波市を出発、14日に台湾北部、新北市林口区の河川、後坑渓の河口付近の海岸に到着しました。王という苗字の30歳の男は、中国で多額の借金があった為、逃亡して自由の身となり、台湾で新たな生活を送りたいと考えていた、と説明しています。
台湾では6月にも、中国人男性が小型船に乗って、台湾最北端、淡水河の河口に侵入、上陸後逮捕される事件があり、再度、中国人が船で台湾へ密航し上陸する事件が発生したことになります。海上における防衛を強化すべきか問われた行政院(内閣)の卓栄泰・院長(首相)は16日、「過去に発生した件については現在検討中である。ただ、今回の件をうけ、政府は、より迅速に検討を行わなければならないかもしれないと受け止めている。私は国民に向け約束したい。国家の安全保障は、当然政府が引き受けならなければならない責任である。我々政府は必ず迅速にこれらの事件を検討し、国民に安心してもらえるよう、しかるべき準備を整える」と強調しました。
卓・行政院長は、台湾海峡両岸の交流は、両岸条例を基礎とする。台湾は主権独立の国家であり、国防、安全保障について重視していると指摘、海洋委員会海巡署及び国軍はしっかり任務を執行してほしい、仮に関連の設備、技術、人員などに不足があることが明らかになった場合には、政府はただちに検討する、と述べました。
なお、最大野党、国民党立法院党団の林思銘・書記長は16日午前、海洋委員会の管碧玲・主任委員は「人間による過失ではない、設備を整える」と発言したが、国政運営は口先では務まらないと批判しました。これに対し、与党・民進党立法院党団の蔡易餘・書記長は、台湾の海岸線は非常に長く、海巡署のマンパワーのみで、水も漏らさぬ警戒を行うのは困難だ。今後、より進歩した設備が生まれれば、沿岸警備において大きなブレイクスルーになるだろう、と述べました。
(編集:駒田英/本村大資)