行政院(内閣)の卓栄泰・院長(首相)は9日、カナダ駐台北貿易弁事処のジム・ニッケル(Jim Nickel)代表の表敬訪問を受けました。卓栄泰・行政院長は、台湾とカナダが2023年末に「投資促進保護協定(FIPA)」を締結したことに触れ、この協定を基礎として両国の経済・貿易関係がさらに深化していくだろうと述べたほか、台湾とカナダがより多くの分野で協力関係を発展させていくことへの期待も示しました。
卓栄泰・行政院長は、「台湾とカナダは自由と民主主義などの共通の価値観を有しており、両国は地域の平和と安全の維持において協力し合っている。カナダが数回にわたり軍艦を台湾海峡に派遣し、航行の自由を実践してくれたことに感謝する。これこそが、台湾が世界とつながり、各国と協力して地域の安全を促進している最良の例だ」と述べました。
卓・行政院長はまた、台湾とカナダは昨年末に「投資促進保護協定」を締結し、それ以前にも二重課税回避協定を締結している。今後、台湾とカナダの関係はこのような基盤の上に発展していくだろうと語りました。さらに、台湾とカナダが経済貿易や衛生分野で実質的な協力経験を持っている。、来年度の政府の科学技術予算が大幅に増加する予定であり、両国がさらに多くの分野で協力関係を発展させることに期待を示しました。
卓・行政院長は、「台湾とカナダは多くの分野で協力関係にあり、経済貿易、科学技術、衛生など様々な分野で実質的な協力の経験がある。例えば、台湾セメント(Taiwan Cement Corporation、TCC)のリチウム電池工場や、世界最大手のEMS(電子機器受託製造サービス)企業の鴻海(ホンハイ)精密工業のソフトウェア研究開発センターは、双方の協力が着実に進展していることを示している。来年度、我々は総予算を大幅に増加させ、科学技術予算は1,446億台湾元(日本円約6,342億円)に達する予定だ。これにより、さらに強固な基盤の上で、より多くの協力の形を発展させていくことを期待している」と話しています。
ジム・ニッケル代表は、カナダにとって、台湾はインド太平洋地域における重要なパートナーであり、カナダと台湾は理念を共有する同盟国だ。民主主義の強靭性を強化するため、カナダは台湾と多くの分野で協力と交流を望んでいる。例えば、偽情報対策、外国勢力の影響への対抗、情報通信セキュリティ、重要インフラの保護などが挙げられると述べたほか、カナダは武力や威圧によって台湾海峡の現状を一方的に変更しようとするいかなる行為にも反対するという立場を表明しました。
さらに、台湾とカナダはともに、グリーンでデジタル化された未来に向かって進んでおり、双方の協力関係はますます緊密になっている。例えば、鍵となる鉱物、再生可能エネルギー、電気自動車、AI(人工知能)、半導体、人材育成などの分野で協力が進んでいる。同時に、カナダは洋上風力発電において重要な役割を果たすことを光栄に思っており、ネットゼロエミッションの実現に貢献している。台湾とカナダの間では、議員、学界、芸術界、ビジネス界など様々な分野での相互訪問が深化している。また、原住民族に関する議題においても、非常に多くの協力の機会がある。カナダ政府と台湾政府の間で、さらに緊密な協力と交流が行われることを期待しているとしています。
(編集:許芳瑋/中野理絵)