総統就任から100日を迎えた頼清徳・総統は先ごろ、台湾のケーブルテレビ「年代新聞」の番組「雅琴看世界」の単独インタビューを受けた際、中国が台湾を手中に収めたいのは領土保全のためではない。もし本当に領土保全のためであるのなら、今、ロシアが最も弱っているとき、中国はなぜかつてロシアに割譲した土地を奪い返しに行かないのか?と語りました。
この映像は、ソーシャルメディア「X(旧ツイッター)」でも繰り返しリツイートされ、海外にいる中国人の人々が熱い議論を交わしています。
簡体字で書かれたコメントの中には、「台湾のリーダーのレベルはどうしてこんなにも高いんだ?」、「痛いところをついた発言だ」と、一理あるといった書き込みと共に、中国のメディアはこのインタビューは放送しないだろうし、おそらくできないだろうと言った書き込みもありました。
有名なニュース共有アカウント「李老師不是你老師(李先生はあなたの先生ではない)」では、「(中国共産党)政権はソ連から権力を得ていて、ロシアの息子のようなものだ。どうしてロシアの土地を奪うことができようか」、「習近平にガチョウ(ロシアの中国語の同音異義語)を倒させたいのか?」など、中国側の難しさを指摘するコメントも。また、中には、頼・総統の発言に対して「中国共産党の本当の考えを語ったので、中国共産党は彼のことを更に骨の髄まで憎くなっているだろう」という書き込みもありました。
しかし、簡体字で書かれたコメントの中には、頼・総統の発言に不支持を示し、台湾海峡の両岸は内戦の継続であると考えている人もいました。また、同意者から、「ロシアが占領した領土は取り返すべきだが、(中国は)今は十分な力を持っていない」というコメントもありました。
さらには、中国が主権を主張する際によく使われる「中国は一寸たりとも譲らない」という地図を書き換え、地図を北と北東に拡大して、「しかし大きなピースはかけても構わない」という一言を付け加えたものを上げている人もいました。
また、アメリカのシンクタンク、ハドソン研究所中国センターの余茂春(マイルズ・ユー)・主任は、この頼・総統のインタビュー全編を、「民主主義国家のリーダーは違う-台湾の頼清徳・総統就任100日のテレビインタビュー」とのコメントを付け加えシェアしました。
(編集:中野理絵/岩口敬子)