賴清德・総統は22日午前、アメリカの元国連大使のニッキー・ヘイリー氏(Nikki Haley)が率いる訪問団の表敬訪問を受けました。一行を率いるヘイリー氏は初めての台湾訪問となり、外交部(日本の外務省に相当)と台湾のシンクタンク、遠景基金会が主催する「凱達格蘭論壇(ケタガラン・フォーラム)」に参加し、基調講演を行いました。
賴・総統はヘイリー氏と会うことができ非常に嬉しく思うと述べたほか、「国連の場において台湾のために発言し、国連に参加できない台湾のために戦ってくれたヘイリー氏に感謝の気持ちを伝えたいと常々思っていた。ヘイリー氏が、台湾の健康に対する人権や、台湾が世界保健機関(WHO)から排除されるべきではないということ、台湾の国際社会への加盟を公に支持し、国連と国際機関は台湾を受け入れるべきだと強く主張してくれたしたことに感謝する。また、中国の脅威に直面する中、アメリカと国際社会に対する台湾への支持や、アメリカは台湾と自由貿易協定を締結するべきだと呼びかけたことに対しても感謝する」と述べました。
また、ヘイリー氏に対し、「台湾は必ず国防力と経済の強靭性を強化し、民主主義陣営とともに立ち上がり、戦争に備えることで戦争を回避し、実力で平和と安定を実現する」と話しました。一方、ヘイリー氏は、「アメリカ国民は台湾を支持し、台湾の成功を望んでいるが、それでも台湾の人々はアメリカ国民に対し、なぜアメリカが台湾に関心を寄せる必要があるのかを知らせらければならない」と話しました。
賴・総統はさらに、台湾は地政学的な変化、権威主義の台頭、世界の民主主義に対する脅威を深く認識しており、その責任を自覚しているとして、次のように述べました。
「台湾はインド太平洋の第一列島線にあり、台湾は自己防衛力を強化しなければならない。また、経済の強靭性を高めると同時に、民主主義陣営とともに立ち上がり、戦争に備えることで戦争を回避し、実力で平和と安定を実現する」と述べました。
ヘイリー氏は挨拶の中で、中国が新型コロナウイルスを隠蔽した一方、台湾は世界に向けて警告を発していたことを例に挙げ、台湾と中国の間にある大きな道徳的な違いを説明。また、「今回の訪問の目的は、台湾の人々にアメリカ国民が台湾を支持していることを知ってもらうためだ。また、帰国後も引き続き、なぜ台湾をこのように気にかける必要があるのかをアメリカ国民に伝えていく」と表明。
さらに、「ロシアとハマスの行動を見ていると、我々は中国が台湾を侵略してから台湾がやっと行動を取り始めることを待つわけにはいかない。同盟関係を強化し、計画を策定し、関連する内容を明確に世界に伝えるなど、タイムリーな準備をしていくことが必要だ」と述べました。
(編集:豊田楓蓮/本村大資)