中国船籍の漁船「閩龍漁60877」が17日、台湾の離島・金門の沖合で沈没し、台湾の海洋委員会海巡署の巡視船チームが行方不明の船員の捜索救助に全力を尽くしている最中、中国海警局の船が「航行秩序の維持、各種海上交通違法行為の取り締まり」を理由に海峡中間線を越えてきました。
これに対し、与党、民進党立法院党団の呉思瑤・幹事長は19日、中国が台湾の人道的配慮を利用して台湾の海域管轄権を侵害していると指摘。これは「誠意に対して冷酷な仕打ち」であり、台湾の人々の反感を強めるだけだと述べ、中国に自制を呼びかけ、弱みに付け込むようなことはしないよう求めました。
金門県東碇島付近で沈没した「閩竜漁60877」の乗組員3名がいまだに行方不明となっており、台湾の海巡署が全力で捜索救助活動を行っています。しかし、中国海警局の船2隻と救援船1隻が台湾海峡を巡航し、さらには海峡中間線を越えて航行していました。
これに対し、民進党立法院党団は19日に世論に対応して記者会見を開きました。呉思瑤・幹事長は取材に応じた際、中国漁船の沈没は台湾の海域で起きたものではなく、台湾の漁船とも無関係だ。しかし、台湾が人道的配慮から支援を提供したにもかかわらず、中国はこれを利用して大げさに騒ぎ立てている。中国のこのような行為は、台湾の人々の反感を買うだけだと述べています。
呉思瑤・幹事長は「中国はこの事態を利用して、我が国の海域管轄権を侵害することを正当化している。これは台湾の善意に対して中国が敵意で報いているようなものだ。このような行為は台湾の人々の反感をさらに強めるだけだろう。中国には自制を求める。さもなければ、これは、弱みに付け込むような行為となってしまう」と話しています。
また、民進党団の洪申翰・副幹事長も、中国漁船が金門沖で沈没した際、我々の海巡署は人道的救援の精神に基づき、全力で支援した。しかし残念なことに、中国当局はこのような事故を利用して自国民を政治的に利用し、さらにはグレーゾーンでの妨害行為を行い、関連法制の管轄権を無視しようとしている。このことから、人道的な統治を行っているのは誰か、覇権主義的な行動をしているのは誰かが明白だと述べました。
洪申翰・副幹事長はさらに、民進党は海巡署を全面的に支持する。また中国に対し、自国の漁民の事故を政治利用することをやめ、秩序維持などの口実でグレーゾーンでの妨害行為を拡大しようとする企てを止めるよう求めると述べました。
(編集:許芳瑋/本村大資)