西太平洋に位置する中華民国の国交樹立国であるパラオ共和国のスランゲル・ウィップス・Jr(Surangel S. Whipps, Jr.)大統領はこのほど、ニュージーランドを公式訪問中に、中国がパラオに対して「空には限界がある。我々はあなたたちが必要とするすべてを提供できる」と伝えたことを明らかにしました。ウィップス大統領は、中国が観光を武器として台湾との国交を断交させようとしていると非難したということです。
外交部(外務省)の林佳龍・部長(=大臣)は16日午前、台湾国際トラベルフェアに出席した際、このことについて触れ、観光は楽しいものであり、観光を外交の武器として利用することは一時的に相手に好影響を与えるかもしれないが、長期的には双方の関係発展に寄与するものではないと述べました。
林・外交部長はまた、パラオが脅威や誘惑に屈せず、民主国家としての主体性を堅持し、台湾との友情を大切にしていることに感謝を表すとともに、外交部長として、友好国への観光を呼びかけ、パラオの経済を支援してほしい。美しいパラオは、台湾の人々が何度も訪れる価値があると述べました。
そのほか、あるメディアが、自民党の元幹事長で、次期首相候補と見なされている石破茂氏がこのほど台湾を訪問した際、「台湾有事」に焦点をあてていたが、どのような意見交換が行われたかを問いました。
林・外交部長は、地域の安全保障や経済・貿易面での協力、さらには文化、農業、観光についても幅広く意見交換を行ったことを明らかにし、台湾有事は日本有事であり、日米安全保障体制に関わる問題でもあるという考え方は、安倍晋三・元首相が提唱したものであり、現在の日本のインド太平洋戦略もその方向に向かっていると述べました。
さらに林・外交部長は、中国の台頭と世界平和がどう共存するかが大きな課題であり、理念を共有する国々と協力して適切に対応し、台湾海峡の地域の平和と安定、安全と繁栄を維持することが望ましいと指摘しました。
(編集:岩口敬子/中野理絵/本村大資)