今週は丸々、東京オリンピックにおける台湾選手の活躍についてお伝えいたしましょう。中華民国台湾からは、今大会18の競技に68人が出場しています。本当は全ての出場選手の結果をお伝えしたところですが、時間の都合もあり、この一週間のメダル獲得選手、上位進出選手の結果を中心にお伝えしたいと思います。開幕から1週間にして、中華民国台湾の選手団は既に過去最高となる6つのメダルを獲得しています。内訳は金メダル1つ、銀メダル2つ、銅メダル3つです。
獲得日の順に、メダリストをご紹介していきましょう。まずは柔道です。7月24日、柔道の男子60キロ級には、楊勇緯(よう・ようい)選手が出場しました。楊勇緯(ヤン・ヨンウェイ)選手は初戦、ブルガリアの選手を延長の末、抑え込み技の一つ、横四方固めで一本勝ちすると、準々決勝、オランダの選手相手に、これまた抑え込み技の一つ、崩上四方固め(くずれかみしほうがため)で再び一本勝ちをきめ、準決勝進出を決めます。
迎えた準決勝、フランスのルカ・ムハイジェ選手との試合は、再び延長となりましたが、横四方固めで一本勝ち、台湾の柔道勢として初めてとなる決勝進出を決めました。
決勝は、この階級の第一人者、髙藤 直寿(たかとう なおひさ)選手と対戦しました。両者決めてなく延長戦にもつれた一戦は意外な結末がまっていました。試合巧者の髙藤選手は楊選手に攻撃のスキを与えず、結果、楊選手は延長で、3度の指導を受け反則負け、銀メダルとなりました。しかし、楊選手は、台湾柔道界にとって記念すべき初のメダル、そして台湾に大会一枚目のメダルをもたらしました。
7月25日、テコンドーの女子57キロ級には、羅嘉翎(ルオ・ジャーリン)選手が出場しました。ルオ選手は初戦、2017年世界選手権金メダルの韓国選手相手に、序盤リードを許しますが、第2ラウンドで14対10と逆転します。第3ラウンド終盤に追いつかれ、試合は18対18のまま延長第4ラウンドに突入しました。この延長ラウンドで、韓国選手が2度警告を受け、ルオ選手は20-18で勝利、辛くも準々決勝に進出しました。ルオ選手は準々決勝でカナダの選手を18-7で下し、準決勝に進出しました。準決勝では硬さがみえ、アメリカの選手に5対28で大敗、3位決定戦に周りましたが、ニジェールの選手との3位決定戦、ルオ選手は、第2ラウンドでポイントを奪うと、第3ラウンドで引き離し、10-6で勝利、銅メダルを獲得しました。台湾にとってテコンドーは、アテネ五輪で男女共に初の金メダルを獲得した「お家芸」です。リオデジャネイロ大会ではメダル獲得はなりませんでしたが、ロンドン大会以来のメダルを獲得しました。
7月26日、アーチェリー男子団体には、魏均珩(ウェイチュンホン)、湯智鈞(タン・チーチュン)、鄧宇成(ドン・ユーチョン)の3選手によるチームが出場しました。23日の個人ランキングラウンドの結果、第6シードとなった台湾は、初戦、オーストラリアに延長、シュートオフの結果、5-4で辛勝します。すると続く準々決勝では中国大陸に5-1、準決勝ではオランダに6-0で大勝、決勝に進出しました。決勝では強豪韓国に強さを見せつけられ0-6で敗れましたが、2004年のアテネ大会以来、2つめの男子団体の銀メダルを獲得しました。
また卓球には、混合ダブルスにリン・ユンジュ、チェン・イーチン組が出場しました。2人のペアは初戦でインドペアにストレートで勝利、準々決勝で韓国のイサンス、ジョンジヒペアを下し準決勝に進出します。25日に行われた準決勝、2人のペアは日本の水谷隼、伊藤美誠組と対戦、日本ペアの高いレベルの前に1-4で敗れましたが、3位決定戦ではフランスのエマニュエル・ルベッソン、ユアン・ジャーナン組を4-0のストレートで下し、銅メダルを獲得しました。台湾の卓球界では、チェン・チン選手が1996年のアトランタ大会の女子シングルスで銀、2000年のシドニー大会で銅メダルを獲得しました。同選手は中国大陸から中華民国籍に帰化した選手でした。つまり、台湾出身者として2人は初のメダリストとなったんです。
27日、ウエイトリフティング、重量挙げには、女子59キロに世界チャンピオン、台湾期待の郭婞淳(カク・ケイジュン)選手が出場しました。郭選手は地面に置いたバーベルを頭の上に一気に引き上げ、立ち上がる「スナッチ」で、1回目100キロをクリアすると、2回目は暫定のオリンピック記録となっていた102キロを上回る103キロをマークに挑戦、この2回目は腕の伸び方により失敗と判定されましたが、3回目で見事成功、トップに立ちます。郭選手は、バーベルをまず胸の高さまで引き上げて立ち上がり、その後一気にバーベルを頭上に差し上げる「クリーンアンドジャーク」でも1回目で125キロに成功し、早々と金メダルを決めると、2回目では133キロに成功、3回目、自身の世界記録を更新する141キロは失敗しましたが、「スナッチ」103キロ、「クリーンアンドジャーク」133キロ、合計236キロはいずれもオリンピック新記録の圧勝で見事、期待に応え金メダルを獲得しました。
ウエイトリフティングでは、27日、女子64キロに出場した陳玟卉(チェン・ウェンフイ)選手も健闘をみせました。チェン選手はスナッチ3回の試技を全て成功、103キロで全体4位で、「クリーンアンドジャーク」に臨むと、1回目で127キロに成功します。2回目、3回目と130キロには失敗しましたが、トータル230キロは全体3位、見事銅メダルを獲得しました。
このほか、メダル獲得はならなかったものの、射撃の女子25メートルピストルでウー・チャーイン選手とティエン・チャーチェン選手が決勝に進出、ウー・チャーイン選手が5位、ティエン・チャーチェン選手が8位に入りました。また、卓球の男子シングルスでは、複合ダブルスの銅メダリスト、リン・ユンジュ選手が準決勝に進出、世界1位の中国大陸、ファン・ジェンドン選手とフルゲームの熱戦を繰り広げ敗退、3位決定戦ではドイツのドミトリ・オフチャロフ選手相手に先にマッチポイントを奪ったものの逆転負けを喫し惜しくも4位に終わりました。また、アーチェリー男子個人の湯智鈞(タン・チーチュン)選手は、韓国選手を破り準決勝進出も、準決勝、3位決定戦といずれも敗れ、メダル獲得はなりませんでした。
なお、バドミントン男子ダブルスでは、リーヤン・ワンチーリン組が決勝進出、既に銀メダル以上を決めています。バドミントン女子シングルス、世界1位のタイ・ツーイン選手や、体操男子個人あんばの李智凱選手らのメダル獲得にも期待したいと思います。
Rti 台湾国際放送
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