History page of Radio Taiwan International (Rti)
close
Rti台湾国際放送公式アプリをインストール
開く
:::

文化の台湾 - 2022-12-09_歌仔戲(ゴアヒ)劇団「明華園」の代表作の一つ「燕雲十六州」

  • 09 December, 2022

台湾の伝統芸能と言えば皆さんは何を思い浮かべますか?

中華圏の伝統芸能と言えば「京劇」や「獅子舞」をまず思い浮かべるかもしれませんが、台湾では、「布袋戲(ポテヒ)」と呼ばれる“伝統人形劇”や、「歌仔戲(ゴアヒ)」と呼ばれる“台湾オペラ”が根付いています。

最近では、「布袋戲(ポテヒ)」は、台湾のポテヒ制作会社、霹靂國際多媒體股份有限公司(霹靂社)」が制作するテレビ布袋戲(ポテヒ)の人気が日本でも広がっていて、知っているという人も増えてきましたが、もう一つの伝統芸能「歌仔戲(ゴアヒ)」は聞いたことありますか?

この「歌仔戲」とは、台湾で最も人気のある伝統戯曲ともいえるもので、唯一台湾で生まれ、台湾で発展してきた伝統的なオペラです。

「歌仔戲(ゴアヒ)」の「歌仔(ge1zai3)」の二文字は、“山の歌”、“小曲”と言った意味があって、文献によると今から100年以上前、台湾北東部・宜蘭で誕生したと言われています。

当初は、歌と舞とちょっとした演劇の形式でしたが、次第に大きなオペラへとなっていったそうです。

台湾の民謡や“小曲”をベースに、伝統的な京劇の演出方法を取り入れ、台湾最大の方言である台湾語で上演される昔ながらの歌劇となっています。

 

その「歌仔戲(ゴアヒ)」の台湾最大規模の劇団が「明華園」。

1929年に設立。4世代に渡って「歌仔戲(ゴアヒ)」の製作、演出、上演に携わり、台湾の郷土劇である「歌仔戲(ゴアヒ)」の伝承に尽力してきた台湾最大規模の「歌仔戲(ゴアヒ)」劇団です。

これまでに数々の演目を披露してきましたが、今年、「明華園」が26年ぶりに代表作の一つである「燕雲十六州」の公演を行います。

これは、国家文芸賞を獲得した陳勝國氏の作品で、今回、オリジナルのプロットを特別に修正して、リメイクした復刻版を打ち出します。

復刻版も、人間味あふれるキャラクターを継承し、陳勝國氏の作り上げた古典的な場面を残しつつ、新たなキャラクターを加え、五代十国の時代の「燕雲十六州」の争いという史実を借りて、歴史のパラレルワールドを作り、歴史上の人物を導入して仮装プロットを書き、さりげなくロシアのウクライナ侵攻を写し込み、台湾の状況を映し出し、観客に共感させる物語にもなっているとのことです。

また、幼馴染の男女が、長年離れ離れになりながらもずっと隠し続けてきた思いが、生と死の最後の瞬間に、その感情が引き起こされるというラブストーリーも見どころの一つです。

古典的な劇でありながら、衣装や小道具、セットも刷新したことで、同時に、世代を超えて受け継がれてきたものが顕著に表れています。

*****

台湾最大規模の「歌仔戲(ゴアヒ)」劇団「明華園」が26年ぶりに公演を行う、劇団を代表する作品の一つ「燕雲十六州」─。

今回の演出では、音楽においても、昔の曲を残しつつ、新しい音楽を加えています。

「燕雲十六州」は漢民族や、契丹人(キタイ人)など、様々な民族が共存していた地域であるため、新たに多くの民族の管弦楽器が使用されています。

ストーリーのベースはそのままに、それを取り巻く内容、キャラクター、衣装、小道具、セット、音楽…と、新たなものが加わり、現代の状況ともつながるような、新たな生命が吹き込まれた「燕雲十六州」。

「明華園」は、新しい世代のクリエイティビティとアイデアを注入することで、ファンの皆さんと、新しい世代に、これまでとは違った体験を提供したいと考えているとのことです。

 

今回の公演は、来週末、12月17日、18日、台湾北部・台北市にある、國家戲劇院(ナショナル・シアター)で、合計3公演行われますが、今後、公演の範囲が広がり、どこかで見る機会が出てくるかもしれません。

ぜひ、“台湾オペラ”と呼ばれる「歌仔戲(ゴアヒ)」の台湾最大の劇団「明華園」の代表作の一つ、「燕雲十六州」を覚えておいてくださいね。

Program Host

関連のメッセージ