History page of Radio Taiwan International (Rti)
close
Rti台湾国際放送公式アプリをインストール
開く
:::

文化の台湾 - 2022-10-28_台湾のハロウィン

  • 28 October, 2022

来週月曜日(10/31)はハロウィン─。

ハロウィンと言えば、オレンジのカボチャのお化けや、怖い仮装をイメージする人が多いと思いますが、そもそも、ハロウィンとはどんな日なのでしょうか。

このハロウィンとは、キリスト教における「万聖節(または「諸聖人の日」)」の前夜祭として10月31日に行われるお祭りで、2000年以上も前、もともとは古代ケルト民族の収穫祭の行事が始まりだとされています。

古代ケルトでは11月1日が新年で、その前夜の10月31日から、秋の収穫物を集めた盛大なお祭りが開かれていました。また、この日には、あの世との扉が開き、先祖の霊が戻ってくるとも信じられていたそうです。

日本でいうところの「お正月」と「お盆」、それに「秋の収穫祭」が一度に来るような感じですね。

やがてケルト人が自然崇拝からキリスト教へと移る過程で、そのお祭りの習慣は残り、キリスト教会が11月1日を諸聖人に祈りをささげる「諸聖人の日(All Hallow)」と定めたことから、その前夜「All Hallow’s Even」として行われるようになりました。

それが19世紀の移民によって、アメリカに持ち込まれ、「All Hallow’s Even」が短くなり、訛って「ハロウィン(Halloween)」と言われるようになったそうです。

そんなハロウィンと言えば、やはり「仮装」─。

なぜ仮装をするようになったのかと言うと、このハロウィンには、先祖の霊だけでなく、悪霊も一緒にやってきて、作物に悪い影響を与えたり、子供をさらったり、現世の人間たちに悪いことをすると云われていました。そこで人々は、身を護るために悪霊と同じ格好に仮装して仲間に見せかけたんだそうです。そのため、今でもハロウィンの定番の仮装と言えば、魔女や悪霊の仮装なんです。

元々は民俗行事から、宗教行事の要素が入っていましたが、移民と共にアメリカへ渡ってから、娯楽性の高いイベントとなり、1950年代にアメリカでホラー映画が流行ると、ドラキュラやフランケンシュタインといったモンスターたちが仮装に加わりました。今では宗教色はほとんど薄れ、完全な娯楽イベントとして、映画や漫画のキャラクターに扮している人の姿も多く見かけます。

そんな民間行事となったハロウィンがアジアにも入ってきます。

日本では、1970年代に「KIDDY LAND原宿店」が日本で最初に「ハロウィン」を行ったと言われ、1983年には、ハロウィン商品の販売促進のために、“ハロウィンパレード”を行いました。

そして、「ハロウィン」の認知度が日本で急激に上がったきっかけは、1997年に東京ディズニーランドで行われた「ディズニー・ハッピー・ハロウィン」の仮装イベントだと言われています。

では台湾ではいつごろから行われるようになったのかというと…2000年代に入ってからくらいではないかと言われています。

台湾ではショップやテーマパークからではなく、アメリカンスタイルのレストランやナイトクラブ、そして幼稚園という2つのルートから始まったようです。

台湾で働きながら勉強をしているアメリカ人や、アメリカから帰ってきた留学せい、あるいは自身の国でハロウィンを行う習慣があったヨーロッパの人などがレストランで仮装ゲームをして楽しんでいたそうです。

アメリカンスタイルのレストランだけでなく、いくつかの一般のレストランでもハロウィンをテーマにしたイベントを開催していたそうですが、当時はあまり人気がなく、仮装やお祭り気分を盛り上げるためのグッズもあまりなかったそうです。

そこに火をつけたのが幼稚園。どの幼稚園が最初にハロウィンの仮装イベントを行ったのかという資料は確認できませんが、バイリンガルの幼稚園から始まったと言われています。

子供たちに英語の学習と、アメリカ文化の体験をしてもらうことを目的に始まりました。

そして、子供の頃からハロウィンを体験してきた台湾の子供たちが成長し、大学生や親となり、ハロウィンに仮装をして楽しむというイベントが一般に定着しました。

*****

毎年、ハロウィンが近づいてくると、幼稚園のハロウィンイベントでどんな仮装が登場したのかなどが話題となります。

数年前には、「千と千尋の神隠し」に出てくるカオナシに仮装した女の子がクオリティが高いうえに、かわいいと話題になりましたが、今年(2022年)は、メイクのプロであるお母さんがその腕を活かして、とてもリアルな悪霊の全身メイクを施した子供が登場したり、まさに今だからこその仮装「新型コロナの簡易検査キット」に扮した子供がいたりと、趣向を凝らした様々な仮装の話題で盛り上がっています。

ちなみに、悪霊の仮装をしない方がいい「7つのタイプ」を占い師が上げています。

●年男・年女、厄年の人

運勢が通常よりあまりよくないので、邪気の影響を受けやすいため。

●大病を患っている人、最近病が治ったばかりの人

こちらもやはり邪気が侵入しやすいため

●運勢が悪い人、例えば、失恋したばかりや、離婚したばかりの人、商売に失敗したあるいは失業した人

運勢がすでに良くないので、骸骨や悪霊の格好をすると憑りつかれやすくなる

●“印堂(いんどう/眉間)”部分が暗くなっている人。

この部分が暗くなっていたり、青筋が出ている場合、近いうちに運勢が下がり、危険に遭遇する可能性が高いため。

●睡眠不足の人。徹夜した人。

睡眠不足は精神状況があまりよくないので、邪気が入ってきやすいため

●飲酒をしている人。

お酒を飲むとある時点でくらくらしますが、この時の精神状態は悪霊に取りつかれやすく、残念な出来事につながる可能性があるため

●妊娠している人。

赤ちゃんが母体の中で最も避けたいのが陰と陽の対立。霊界はネガティブなエネルギーが多いことから、母体と赤ちゃんの健康と安全に影響が出やすいため。

…だそうです。

当てはまる人は、楽しいキャラクターの仮装にしてみてはいかがでしょうか。

台湾のハロウィンは、日本や欧米と比べると“街全体がハロウィン”という雰囲気ではありません。そして、日本は大人が仮装して楽しんでいるのに対し、台湾はどちらかというと子供たちの仮装に力が入っているという感じです。

ちなみに、「Trick or Treat(トリック・オア・トリート)」は中国語で「不給糖就搗蛋」と言います。

ハロウィンの時期に台湾に来る機会があれば、悪霊に変身した可愛らしい子供たちが「不給糖就搗蛋」と言っている姿を見かけるかもしれませんね。

Program Host

関連のメッセージ