History page of Radio Taiwan International (Rti)
close
Rti台湾国際放送公式アプリをインストール
開く
:::

文化の台湾 - 2022-02-11_元宵節

  • 11 February, 2022

春節(旧正月)の連休は明けましたが、まだまだお正月ムードが残っている台湾。それもそのはず、まだお正月は明けていないからです。

日本でも、年が明け、1月15日の「小正月」までお正月行事が続くというところが多いと思いますが、台湾でもお正月気分は旧暦の1月15日、「元宵節」まで続きます。

この「元宵節」とは、旧正月を迎えた後の、最初の満月の日のことで、旧暦の最初の月は「元月」と言い、昔の人たちは“夜”のことを“宵”と呼んでいたことから、旧暦の1月15日は“元月”の“宵”で、「元宵節」と呼ばれるようになりました。

この「元宵節」、今年(2022年)は2月15日にあたりますが、この日は、色とりどりの提灯(ランタン)に明かりをともし、外に出て月を愛でたり、スカイランタンを上げたり、なぞなぞ大会を楽しんだり、みんなで“白玉”のようなお団子「元宵」を食べたりします。

なぜ「元宵節」にたくさんのランタンに明かりをともすのかというと、「元宵節」の由来は諸説ありますが、そのうちの一つに、道教にまつわる話があって、それによると…

ある時、道教における最高神である玉皇大帝が大切にしていた一羽の天鵞(白鳥)が道に迷って天から地上に舞い降りた際、猟師の放った矢で殺されてしまいました。それを知った玉皇大帝はとても怒り、正月15日に地上に火を放ち、人間や家畜などの財産を焼き払うよう命を下しました。

ところが、玉皇大帝の娘がそのことを知り、心優しき彼女は何の罪もない人々が苦しむのは見ていられないと、人々に「旧正月の14日、15日、16日の3日間、各家に赤い提灯をかけ、爆竹を鳴らしたり花火を打ち上げることで、玉皇大帝は人々は焼き払われたと思い、難から逃れることができる」と伝えました。

そして旧暦の1月15日の夜、天からの使いが地上を見ると、地上が赤々と光っていて、まるで火に覆いつくされているような様子であったことから、天の使いは玉皇大帝に火を放つ必要はないと報告し、人々は難を逃れることができました。

それ以降、この旧暦の1月15日の「元宵節」には各家庭にたくさんの提灯(ランタン)をかけて、花火を打ち上げ、祝うという習慣ができたそうです。

今では、台湾ではその習慣が大規模な伝統的イベント、および観光イベントとなっていて、毎年台湾各地で持ち回りで行われる政府主催の大規模な「台灣燈會(台湾ランタンフェスティバル)」の他、各地でも「ランタンフェスティバル」が行われています。

また、台湾北部・新北市の平溪エリアではスカイランタンを空に放つ「平溪天燈節(平溪スカイランタンフェスティバル)」が、台湾南部・台南市の鹽水エリアでは、100万発を超えるロケット花火と、それ以上の爆竹が2日間鳴り響く世界三大民族祭りの一つ「鹽水蜂炮(塩水ロケット花火祭り)」、そして台湾東部・台東では“寒單爺(かんだんや)”という神様に爆竹を投げつけて無病息災を祈る「炸寒單(爆竹祭り)」というイベントも台湾の「元宵節」を代表するイベントとして行われています。

ただ、今年(2022年)も昨年に引き続き、新型コロナの影響によって、台東の「炸寒單(爆竹祭り)」は中止に、今年、高雄で行われている「台灣燈會(台湾ランタンフェスティバル)」は現地でのオープニングセレモニーを取りやめ、ライブ配信による点灯式を行うなど、一部で中止や規模が縮小されています。

*****

さて、「元宵節」の習慣に、家族みんなで白玉のようなお団子「元宵」を食べるという習慣があります。現在では多くの人が似ている“湯圓”を食べたりしますし、CMなどでも「元宵節はみんなで湯圓を食べよう」と打ち出していたりします。

確か「冬至」にも“湯圓”を食べる習慣がありましたよね。

実は、「元宵節」に食べるお団子と、「冬至」に食べるお団子は、厳密にいうと違うんだそうです。

一般にいう“湯圓”は、「冬至」に食べるもので、まず“糯米粉(もち米粉)”に水を加え、生地を作ってから、中に餡を詰めて作ります。手で丸めるのが一般的な作り方で、このように作られた“湯圓”は表面がつるんと滑らかになっています。

一方で、「元宵節」に食べるお団子は、元々は「元宵」と言われていて、先に餡を一つ一つ作って、それを水に浸した後、“糯米粉”を入れた竹かごに入れ、ゴロゴロと転がしながら餡に“糯米粉”をコーティング。それを何度も繰り返して作ります。そのため、表面はざらざらした口当たりとなります。

この作り方の違いもあることから、「元宵」の餡は比較的しっかりとした硬さの餡となるゴマやピーナッツ、ナツメ、ナッツなどを使った餡を使うことが多いそうです。

また、「元宵」の食べ方は様々で、蒸したり、煮たり、揚げたり(!!)してもいいそうですよ。

ただ、生地はどちらも“糯米粉”ですし、見た目もそんなに変わらないことや、「元宵」の方が作るのがちょっと面倒だという事もあり、現代では「元宵節」も“湯圓”を食べる人が多く、お店も伝統的な方法で「元宵」を作っているところは少なくなっていることから、台湾の人でもこの違いを知らない人もいるそうです。

でも機会があれば、旧暦の1月15日、「元宵節」には、ぜひ「元宵」を食べてみてくださいね。

Program Host

関連のメッセージ