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文化の台湾 - 2022-01-28_春節

  • 28 January, 2022
文化の台湾
春節(旧正月)を家族と過ごすためこの週末、多くの人が実家へ帰る。(写真:CNA)

もうすぐ旧暦のお正月、「春節」がやってきます。「春節」は中華圏では1年で最も重要な行事とされています。

今年(2022年)は、2月1日が旧暦のお正月です。ですので、今日(1/28)が仕事納めで、明日から、土日を含めお正月の9連休に入ります。

そのため今日の夜は、「春節」を家族や親戚と過ごすため、今、ちょうど実家に向かっているという人もたくさんいます。

この「春節」前後の過ごし方は、家や会社の大掃除をして、お正月飾りを飾ったり、「紅包」と呼ばれる“お年玉”を準備したり、「年菜」と呼ばれる“お正月料理”を用意したり、髪の毛を切ったり、新しい下着を用意したりするそうです。…と、これだけを聞くと日本の年末年始と似ていますが、詳しく見てみると、ちょっと違います。

まずは「紅包」と呼ばれる“お年玉”。日本では“お年玉”というと、「目上の人から目下の人に与えるもの」とされていますが、「紅包」は子供だけでなく、親や祖父母にも渡して、長寿を祝うという習慣もあります。

また、日本では1年の始まりである“新年”が重要ですが、台湾では“大みそか”「除夕」が重要とされています。

“大みそか”には、先祖を祀り、土地の神様にお参りをして、夜には家族みんなで食卓を囲んで「年菜」と呼ばれる“お正月料理”を食べ、「紅包」を渡します。

そう、日本語で“お正月料理”と訳される「年菜」も、“お年玉” と訳される「紅包」も、大みそかに登場する物なんです。

ちなみに「年菜」は、日本語ではよく“おせち”と訳されていますが、日本の“おせち”とは全然違います。ただ、“縁起の良いもの”が並ぶという点では“おせち”と同じなのかもしれません。

どのようなものが並ぶのかというと、まずよく聞くのは「魚」。「魚」の中国語の発音が、「餘」と同じであることから、「年年有餘(毎年、お金や食べ物が余るほどある)」という意味があります。

そして、「みかん」。「みかん」の中国語「橘子」の「橘」の発音が、「吉」の発音と似ていることから縁起がいいとされています。

また、台湾ならではなのが、「パイナップル」と「大根餅」。どちらも台湾最大の方言“台湾語”に関連していて、「パイナップル」の台湾語の発音は「おんらい」というのですが、その音が“繁栄”という意味を持つ「旺來」と似ていることから。そして「大根餅」のことは、台湾語で「菜頭粿」と言って、台湾語の「いい兆候」という意味の「好彩頭」と発音が似ていることから、どちらも縁起の良い食べ物とされています。

この他にも、長寿を願う「長年菜(カラシナの煮込み)」や、昔のお金「元寶」の形に似ていることから「水餃子」だったり、また、“發財(お金持ちになる)”という意味のある「發糕(中華風蒸しパン)」などが縁起の良い食べ物として用意されます。

ちなみに、「魚」は、「年年有餘(毎年、お金や食べ物が余るほどある)」という意味で縁起がいいと紹介しましたが、更にちょっとした習慣があって、大みそかに食べきってしまうのではなく、少し元日に残しておくことで、新たな一年にお金をとどめるという意味もあるそうです。

更に、「魚」と共に「鶏肉」と「豚肉」もやはり縁起がいいものとして登場しますが、「魚」は新年まで少し残しておいた方がいいのに対して、「鶏」は台湾語の発音が「家」の発音と似ていることから、大みそかに全部食べきることで「全家團圓(一家大集合)」という意味になるんだそうですよ。

春節の大みそかには、そんな“お正月料理”を食べながら家族みんなで楽しい時間を過ごしながら新たな一年を迎えます。

年が明けて元日の朝食は、「初一清菜(元日の菜食)」と言って、通常、ベジタリアンメニューを食べます。これは、昔から元日の午前中は、殺生をしてはならないと言われていることに関係しているそうです。

お昼以降は、大みそかの「年菜」の残りを食べます。

そして、元日は朝早くから廟にお参りに行き、親戚や上司、友人のもとへ新年のあいさつに行きます。

旧正月2日目は、「回娘家」と言って、結婚した女性が自身の実家に帰る日とされていました。現在では必ずこの日…というわけではなくなりましたが、それでもやはり旧正月2日目に女性側の実家に帰る人が多いようです。

そして旧正月3日目は、「老鼠娶親日(鼠の嫁入り日)」と言われていて、邪魔をしないよう、早くに寝て遅くに起きるんだそうです。また、家の隅にお米や塩、餅を撒きます、そうすることで一年の豊作を意味するそうです。

その後、旧正月4日目には、年末にお迎えしていた神様を送り、旧正月5日目に旧正月が終わり、翌日が仕事始めとされています。

今では土日も挟み、更には飛び石連休になりそうな年は、事前に振替出勤日を設けて、連休にしているため、もっとゆっくりと休めますが、やはり人と集まったり賑やかなことが好きな台湾の人たち、お正月をのんびりと過ごす…というよりは、家族だけでなく親戚も集まっておしゃべりをしたり、麻雀をしたり、またはあちこちに挨拶に出かけたりとにぎやかに過ごすようです。

ただ、今年は春節の直前で新型コロナの域内感染が広がってきたため、挨拶に行くのは控えるという人も少なくないようです。

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