来週の火曜日(12/21)は二十四節気の「冬至」。1年でいちばん“昼の時間”が短くなる日です。
今週の台湾は日中30℃近くまで気温が上がったりして、あまり「冬」という感覚がありませんでしたが、日の短さを見ているとやはり「冬」なんだな~と思ったりもします。
「冬至」は二十四節気の中で最も重要な節気とされています。というのも、この日を境に“昼の時間”が段々と長くなっていき、“陰陽”の“陽”のエネルギーが上昇し始めることから、昔の人たちにとってこの「冬至」は新年と同じように重要だったようです。
かつては農耕社会であったため、人々は食料の確保は天に頼らざるを得ませんでした。そのため1年間の厳しい労働を終えた後、「冬至」の日に休息をとるのと共に、神様やご先祖様にその年の収穫に感謝し、家族みんなでお祝いをしていました。
現在でもこの“家族みんなで”という習慣が残っていて、台湾では「冬至」と言えば、家族みんなで「湯圓(タンユエン)」を食べます。
「湯圓」とは、もち米の粉で作った白玉団子のような小さなお団子のことで、砂糖入りのお湯で煮て、そのお湯と共に食べます。この「湯圓」は“一家だんらん”、“円満”の象徴とされています。
「湯圓」といえば、伝統的なものは、白とピンク、紅白の2色のお団子ですが、なぜ紅白なのかというと、「冬至」は昼と夜の長さが逆転する日で、紅白の「湯圓」は「陰」と「陽」の入れ替わりを象徴しているんだそうです。
また、諸説ありますが、赤い団子は「金」を、白い団子は「銀」を象徴し、2つの団子をペアで食べると良縁を引き寄せるとされているそうです。奇数個を食べると「取り残される」、つまり独身の可能性が高まるのでタブーとされています。
ちなみに、現在では、伝統的な紅白のシンプルな「湯圓」だけでなく、ちょっと大きめのお団子の中にあんこや、ピーナッツペーストや黒ゴマペーストが入った「湯圓」もスタンダードになっていますし、この他にも最近は、“抹茶ペースト”や、“イチゴペースト”、“チョコレート”、“黒糖ミルクティー”などの餡が入った変わり種「湯圓」なども登場しています。
また、お肉の餡が詰まったものもあります。お肉の餡の「湯圓」の場合は、砂糖入りのお湯ではなく、スープを作って、主食、またはおかずとして食べています。
そして、紅白の「湯圓」だけでなく、これらの「湯圓」でもやはり偶数個食べるんだそうですよ。
また、この他にも「冬至」のタブーがあります。
例えば、「遅くまで外にいてはいけない」。
「冬至」の日は、“昼の時間”が最も短く、“夜の時間”が最も長い日。大体夕方5時、6時には空はすっかり暗くなるので、民俗信仰によると、「陰」の気が重くなり、「陽」の気が弱まるため、早く帰宅するようにした方がいいそうです。また、「冬至」の日は、全身「黒」、もしくは全身「白」の服は避けた方がいいそうです。
また、「冬至」の前後の「結婚」はタブー。
これは、伝統的なタブーとして、結婚の日取りは「四立四至」は避けた方がいいとされています。この「四立四至」の「四立」とは、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」のこと。そして、「四至」とは、「春分」「夏至」「秋分」「冬至」のこと。
また、この「四立」それぞれの前日のことを「四絶日」といい、「四至」それぞれの前日のことを「四離日」と言って、「四離四絕,大事勿用(四離四絶には大切な行事を行ってはいけない」とされていることから、「冬至」前後に結婚することは不吉だとされています。
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ちなみに、「冬至」の日にはよく年長者から、「湯圓(タンユエン)を1つ食べると1つ歳をとる」と言われますが、これは、古くは周の時代から漢の時代の初期、その当時の「年度」における1年の開始、つまり「新年」はこの「冬至」とされていて、「冬至」には「添歳」と呼ばれる、年を重ねる儀式を行っていたことから、後に、詩人の陸游が作品の中で、「吃盡冬至飯便添一歲(冬至の食事をすれば一つ年を取る)」という表現をしたことで、「冬至大如年(冬至は正月と同じように重要)」という諺になっていきました。それが、「湯圓を1つ食べると1つ歳をとる」という観念につながっていったというわけです。
「湯圓を1つ食べると1つ歳をとるよ」と言われて、早く大人になりたい子供たちはたくさんの「湯圓」をほおばりますが、大人たちはそう聞くとちょっと躊躇してしまいます。でも美味しい「湯圓」は、やっぱりパクパク食べてしまいますよね(笑)。
もうすぐ「冬至」─。
日本ではこの日、「ん」の付くものを食べると“運がつく”と言われていることから、うどんや、南瓜を食べたりしますが、「湯圓」も「ん」が付くので、「冬至」の日には「湯圓」を食べて日本と台湾の両方の習慣を楽しんでみてはいかがでしょうか。
Rti 台湾国際放送
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