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文化の台湾 - 2021-08-06_台湾の父の日

  • 06 August, 2021
文化の台湾
8月8日は台湾の「父の日」。昨年の「父の日」は台北のランドマークで世界有数の高層ビル「台北101」にも父の日のメッセージが映し出された。(写真:CNA)

今度の日曜日、8月8日は台湾の「父の日」です。

あれ?「父の日」って6月では?と思った方が多いと思います。

「父の日」は元々アメリカ生まれの記念日で、ワシントン州に住むドッドさんが、男でひとつで6人の子供を育ててくれた父をたたえ、当時すでに始まっていた「母の日」同様に、父親にも感謝する日を作って欲しいと牧師協会へ嘆願したのがきっかけです。そして、その思いによって1910年の6月19日に「父の日」の最初の式典が行われました。

なぜ6月だったのかというと、そのドッドさんのお父さんの誕生月が6月だったからと言われています。

しかし、この「父の日」の式典はなかなか一般に浸透しなかったのですが、6年後の1916年の「父の日」の祝典でウッドロー・ウィルソン大統領が演説を行ったことをきっかけに多くの人に知れ渡り、1966年には当時の大統領が6月の第3日曜日を「父の日」と定め、そしてついに、1972年に正式に6月の第3日曜日が「父の日」として制定されました。

それが世界各地へと広がっていったため、世界の多くの国で「父の日」といえば6月の第3日曜日です。

ところが、台湾では8月8日が「父の日」です。台湾も母の日は多くの国と同様「5月の第2日曜日」。しかも、多くの民間行事は旧暦で行われる台湾ですが、この「父の日」に関しては日にちは固定です。

ではなぜ台湾は「8月8日」になったのでしょうか?

これは、中国語で「お父さん」は「爸爸(ba4ba)」。「8」の発音は「ba1」なので「8月8日(ba1ba1)」の発音が「爸爸(ba4ba)」と似ているということから、8月8日が「パパの日」=つまり「父の日」なったそうです。語呂合わせですね。

でも同じく中国語を使う中国は「父の日」は制定されていません。実は、その中国語の語呂合わせ8月8日が「パパの日」=つまり「父の日」なのは、台湾独自のものなんです。

その由来は…

1945年、日中戦争も終わりに近づいていた頃、上海の一部の心優しい人たちが、この戦争で多くの人が父親になれずに亡くなったり、多くの家庭で父親を失ったりしていることから、「8月8日を父の日としてはどうか」と提案したことが中華民国における「父の日」の始まりとされています。

その後、中華民国政府が台湾に渡りますが、この「父の日」と言うのはとてもいいアイデアだと考えている人々が、政府に「父の日」と制定することを提案し、現在では8月8日が正式に台湾の「父の日」となっています。

ちなみに、中華民国政府が台湾に渡るまでの3年間は「8月8日の父の日」は中国の法で制定された日でしたが、その後、中華人民共和国になってからは正式に「父の日」は制定されていません。ただ最近では、西洋文化が入ってきた影響で、中国でも「父の日」には商業イベントが行われていますが、その日にちは6月の第3日曜日となっています。

「母の日」といえば、カーネーションがその代表する花とピンッ!とくると思いますが、「父の日」といえば何の花か思い浮かびますか?

「父の日」の発祥であるアメリカでは、1910年に初めて「父の日」の式典を行った際、教会の青年たちは、健在の父に感謝を送るものは赤いバラの花、亡くなった父に思いを馳せるものは白いバラの花を身につけて父をたたえていたそうです。また、立案者のドッドさんが「父の日」に父の墓前に白いバラを供えたという説もあります。そのことから、アメリカでは「父の日」には白いバラを贈る習慣があるそうです。

日本では、“黄色いバラ”が「父の日」の花とされています。これは1981年に設立された日本ファーザーズ・デイ委員会が開催した「父の日黄色いリボンキャンペーン」がきっかけとなっています。愛する人の無事を願うという意味が込められた黄色いリボンの贈り物を薦めたことに由来しているそうです。

たしかに、日本で「父の日」のプレゼントを買うと、多くのお店で“黄色のリボン”でラッピングしてくれますよね。

そして最近では、黄色が「父の日」のイメージカラーとして定着してきて、バラに限らず、“黄色の”カーネーションや、そのほかのひまわりやガーベラといった“黄色の花”を贈るという人も増えているようです。

一方、台湾では「父の日」に花を贈る習慣はほぼありません。

ただ台湾では「父の日」にホールケーキを準備する家が多いそうです!

日本だとホールケーキは誕生日以外ではあまり登場しませんが、台湾では誕生日に加え、この「父の日」や「母の日」にも登場します。

というのも、台湾では「父の日」や「母の日」には家族や親戚が大勢集まって家で、もしくはレストランで食事をする習慣があるため、食後のデザートとして皆で食べるそうです。

ただ今年は、今、新型コロナの防疫警戒レベルが2級に引き下げられたばかりで、店内飲食も解禁になったものの、まだ多くの人が警戒を緩めず様子を見ている部分もありますので、今年の台湾の「父の日」はレストランではなく、自宅で集まる家が多いようです。

一方で、このコロナ禍にレストラン側もフードデリバリーサービスを導入したところも多いので、フードデリバリーの広告でも“シェフこだわりの”とか、“ミシュラン星付きレストランの父の日セット!”などといった、特別感を打ち出すものも見かけます。

今年はフードデリバリーを活用して、“レストランの豪華な食事を自宅でお父さんを囲んでみんなで楽しむ”というスタイルの家庭が多いかもしれませんね。

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