5月の第2日曜日、5月9日は「母の日」ですね。台湾も日本と同じく、5月の第2日曜日が「母親節(母の日)」です。
「母の日」の起源には諸説ありますが、よく知られているのは、100年ほど前のアメリカ・ウェストヴァージニア州で、アンナ・ジャービスという女性が、亡き母を追悼するため、1908年5月10日にフィラデルフィアの教会で白いカーネーションを配ったのが始まりだとされています。
この風習は、1910年、ウェストヴァージニア州の知事が5月第2日曜日を母の日にすると宣言し、やがてアメリカ全土に広まっていき、1914年には5月の第2日曜日が「母の日」と制定されました。
日本で初めて母の日のイベントが行われたのは明治末期ごろ。1915年(大正4年)には教会でお祝いの行事が催されるようになり、徐々に民間に広まっていったとされています。
では、台湾では母の日の習慣はいつごろから始まったのかというと、1931年5月10日に、現在の「臺北市國語實驗國民小學校」の場所にあった「台北女子高等学院」で母の日の活動を行ったというのが最初の正式な記録だそうです。
この「台北女子高等学院」は日本統治時代の台湾の女性の最高学府で、その記録では、「5月10日 日曜日、母の日がやってくる!午前9時、学生たちは胸元に赤や白のカーネーションをつけて登校。杉本・学院長のあいさつの後、映画「閃耀人生(邦題:輝く人生)」の上映が行われ、上映後は、ちょうど台湾で巡回公演を行っていた有名な社会教育家の一条秀美氏と、学校の小川重富主事が続けて公演を行い、学生たちに母の日の由来を紹介し、午前11時に活動が終了した。」ということが記されているそうです。
これが台湾において最初の正式な「母の日」の活動とされています。
その後1930年代の児童たちの一般常識の中にも「母の日」の由来が紹介されるようになりました。
でも実は、それよりもう少し前の1928年の「台湾教育」という雑誌に、当時、台北老松公学校の教師だった辻武夫氏が、「数年前(1925~1927年)に台南師範附属公学校(現在の台南大学付属小学校)の教師だった時に、「母の日」の活動を行ったことがある」と話していたことが書かれているそうです。
その時は、「母の日」の前日で、1時間目の授業で「母親の愛の詩」を物語方式で学生に語り、翌日、何か一つ母親が喜ぶことをするよう約束。そして次の月曜日の1時間目にみんなで発表をしました。もちろん、先生自らも発表。
さらに、みんなに“母親”に関する童謡や和歌、俳句、作文など、素晴らし作品を書き起こしたものを印刷し、学生たちに配りました。そして最後に、父母の恩の広大なことを説き、恩に報いるべきという儒教的な教えの「父母恩重経(母親十大恩情)」について話したんだそうです。
「母の日」と言えば、日本では、日ごろの感謝の気持ちを込めてカーネーションや花束、エプロンやお母さんが欲しがっていたちょっとしたプレゼントを贈る人が多いのではないでしょうか。
台湾も同じように感謝の気持ちを込めてプレゼントを贈るのですが、台湾の母の日は日本と比べると “盛大”というイメージ。
もちろん家庭にもよりますが、母の日には家族みんなで豪華な食事に出かけたり、ケーキを準備したり、プレゼントも人気の美容グッズやアクセサリー、中には“現金”という人もいるなど、誕生日に次ぐ盛大なパーティと言った感じです。
家族のつながりをとても大切にする台湾の人たち。中でも“お母さん”への愛は男女ともに日本の感覚以上に強いので、母の日の特別感がとても伝わってきます。
ちなみに、父の日も家族でお祝いをするそうですが、“母の日”のような盛り上がりは、ないそうです…。
ところで、なぜ母の日にケーキを食べるのか?という点については、台湾の中秋節の風習である「バーベキュー」と同じく、広告による戦略かと思いきや、年長者の話によると、「昔はケーキは特別な日にしか食べられない“贅沢品”であったため、貴重なプレゼントの代表だったから」という話や、昔は自身のちゃんとした生年月日を知らない人も少なくなく、「母は実際の生年月日を知らなかったので、一緒にケーキを食べてお祝いした」ということも理由の一つであるようです。
昨年に引き続き、今年もコロナ禍で迎えることとなった2021年の「母の日」ですが、このコロナによる影響で日本では“母の日”のプレゼントを百貨店やデパートではなくネットで買う人が増え、直接会う機会が減ってしまっている分、どうせなら予算を増やし、ワンランク上のものを贈りたいという人が増えているそうです。
台湾では、防疫対策がうまくいっていることから、経済成長が安定していて、消費動向が良い傾向にあるため、母の日プレゼントへの消費意欲も高いようです。
台湾では旅行が好きな人も多い中、新型コロナによって海外旅行に行けないので、国内旅行のプレゼントも人気のようです。
そして、ネットサイトで2021年の母の日プレゼントで調べてみると、今年は、台湾旅行の他に、最近人気のハンディタイプのマッサージ機「マッサージガン」や、エステ、高級化粧品が名を連ねていました。
化粧品の中でもこれは今年に限らず高い人気を誇っていたのは、SK-Ⅱの商品でした。
台湾の女性はあまりお化粧をしないイメージですが、スキンケアなどのベースを整える美容に関しては興味がある人が多いんですよ。
明後日、5月9日は「母の日」です。今年の「母の日」、皆さんはお母さんに何を贈りますか?
Rti 台湾国際放送
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