先日、台湾のマスコミが、一斉に、「湖南料理の神」と謳われる有名シェフ、彭長貴さんの訃報を伝えました。享年98歳でした。湖南料理は、中国大陸湖南省の郷土料理で、酸味と辛味をたっぷりときかせた、メリハリのある味付けで知られ、中華料理のなかでも八大料理のひとつに数えられます。この湖南料理の流れを汲む彭シェフの料理は、蔣介石、蔣経国、2代の総統に気に入られ、中華民国政府が国賓をもてなす招待所の首席シェフとして活躍しました。彭シェフが考案したという料理の中でも、左宗棠雞(鶏のから揚げのピリ辛ソース炒め)と富貴火腿(金華ハムのハチミツ漬け)の二品は、特によく知られています。1970年代、彭シェフはアメリカで湖南料理のレストランを出し、当時のキッシンジャー国務長官も、名物料理に舌鼓を打ったそうです。本来一介の郷土料理に過ぎなかった湖南料理の格をぐっと上げ、世界に知られる料理になったのは、彭シェフの活躍によるところが大きいといわれ、そのために、「湖南料理の神」と呼ばれるようになりました。彭シェフはお亡くなりになりましたが、名物料理のかずかずは、これからもずっと、台湾の人たち、世界の人たちに愛され続けていくことでしょう。
文化の台湾(2016/12/09)湖南料理の神と謳われた名料理人、彭長貴シェフ
- 09 December, 2016
Rti 台湾国際放送 

