本日のミニ百科では、「台湾がどんどんペットに優しい国に進化」しているという話題についてご紹介します!
というのも、最近いくつかペットに関する新たな取り組みが行われたことがニュースに取り上げられていたのです。
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その前にまずは、台湾のペットに関する情報、特に飼い犬飼い猫についてお伝えしていきます!
台湾に暮らしていると、歩くのではなく推し車に乗った犬が、飼い主と共に優雅にお散歩をする姿を度々見かけます。その推し車を外だけでなく、更にはペットOKのレストランやデパートの中で見ることも。確かにこれなら、暑い台湾でも安心して共に過ごせます。
周囲に犬猫アレルギーの方がいたらと少し心配になりもしますが、そんな光景が日常的に見られ、多くの飼い主が本当の家族のように接し、それを受け入れている世の中であることが伺えます。推し車の他にも、バイクに乗り飼い主とお出かけしたり、川沿いの公園で飼い主や他のペットと遊んだりと、様々な所でそんな姿を見かける為、台湾ではペットの数が多いイメージがあります。
実際、台湾では犬、更には猫を飼う人も徐々に増えており、2018年以降、一年間で政府に登録された飼い犬飼い猫を合わせた数が、一年間に生まれた人間の子供の数を超えています。これはここ毎年の傾向で、2023年には生まれた子供の数を10万上回る合計約23万匹が登録されました。
では現在、どれ位台湾で飼われているのかというと、台湾の動物保護団体「台湾動物行政監督聯盟」が公表した2023年時点のデータでは、犬は約150万匹、猫だと約130万匹ほどおり、合計数は300万匹近くに達しました。これは、3~4世帯に1世帯の割合で犬もしくは猫を飼っているという計算になります。2020年後半からは15歳未満の子どもの数をも上回っている状況です。
ただ同聯盟によると、この数字は電話調査により判明した数である上、台湾は高層ビルが密集し人口密度も高いため、ペットの飼育状況を正確に把握するのは容易ではないそう。その為実際には更に多い可能性もあるのです。
「世界最悪の少子化」と言われている台湾。「女性1人が生涯に産む子どもの数」である「合計特殊出生率」は世界最低で、昨年(2024年)には5年連続で1を下回りわずか0.89を記録。安定した人口を維持するために必要な出生率は2.1であるため、台湾の人口が今後減少していくことが予測されています。そんな一方で、毎年ペットの数は増加傾向にあるというのが今の台湾なのです。今や台湾のペット市場は年間約600億台湾元(約2,600億円)にまで上ります。これは台湾におけるベーカリー業界の年間生産額に匹敵する額です。更に驚くことに、2023年時点のペット関連商品の販売業者数は台湾最大手のコンビニエンスストア「セブン-イレブン」の台湾全土の全店舗数を1,000店以上も上回る約8900店舗に上りました。
そんな中、近年、動物保護の問題に地方自治体から中央政府に至るまでが大きな関心を寄せています。そこで、私が冒頭にお伝えした「台湾がどんどんペットに優しい国に進化」しているのです。
その一例として、今月12日には、台湾北部・台北市や新北市を走る新交通システム台北メトロ(台北MRT)の車内で愛犬をケースに入れずに乗車できる「ペットに優しい列車」が運行されたのです。対象となった車両は、午後1時から6時ごろまで運行された淡水信義線の上下線合計16本。それぞれ各駅に停車し、一般の乗客も乗車できる形が採られました。この取り組みは今年で3年目。これまでは猫も対象でしたが、各方面の専門的な意見を取り入れた結果、今年は猫の特性を考慮し、初めて「犬」のみを対象に行われました。とはいっても、もし猫を連れて乗車したい場合はこれまでの台北MRTの規定通り、ペット用キャリーバッグに入れれば乗車可能とされました。
台北市も主催者側ということで、万が一の際の対策も敷かれました。車内には獣医師、警備員、清掃スタッフも同乗し、必要時には速やかに対応がとれる状態での実施となりました。また、運行終了後、該当する車両は基地に戻り、車内の全面的な消毒および清掃作業も行われた上で再び通常運転に投入されました。
当日、車両の行き先が表示される所には「狗狗列車」つまり「ワンワン列車」と表示されたり、綺麗におめかしした犬が他の乗客に誘われ共に写真撮影する姿があり、とても平和な時間に。犬たちはリードを付けた状態ではあるものの自由に歩き回れたということで、車内を興味津々な様子で“探検”したり、匂いを嗅ぎ合ったり、可愛らしい姿を見せてくれたようです。更に、台北市の蔣万安・市長が盲導犬と共に乗車。人とペットが共に暮らす社会の実現に向けた市の取り組みを市民達と体験しました。
実は、台北メトロは最近になり、飼い主の責任の意識をより高めることを目的として、列車を移動式の「動物保護の学び場」として活用するように。今年3月からいくつかの車内では、飼育マナーやペットをケージに入れた状態で乗車する際の注意事項などについて目を引くスローガンを用いて啓発しています。
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それでは、次は「猫」についての取り組みをご紹介!
今年1月から、農業部(日本の農水省に相当)により、飼い猫のペットとしての登録が義務付けられたのです。更に来年1月以降、登録の他にマイクロチップの埋め込みも必須に。来年以降、もしこの両方を行わなかった飼い主には、3000台湾元(約1万3000円)以上1万5000元(約6万6000円)以下の罰金が課せられます。台湾ではこれまで、《動物保護法》により飼い犬の登録及びマイクロチップ埋め込みは強制されていましたが、ここ数年で猫の飼育数が年々増加していることを受けての今回の決定となりました。今月15日には南部・台南市でこの事を推進するための記者会見が開かれ、黄偉哲・台南市長が出席。黄・台南市長は、「登録する事で、飼い主の責任感を高められる」と述べました。責任感が向上すると、身勝手な理由でペットを遺棄する飼い主が減り、野良猫問題の軽減にもつながることが期待されています。
市長はまた、「ペットが脱走してしまった際にマイクロチップの活用で発見率を高められる」とも紹介し、大事な家族の一員の為にもできるだけ早く登録を済ませるよう呼びかけました。
会見には、台南市の観光大使を務め、現在台湾で人気の猫のキャラクター「巷仔Niau」も出席。メディアの前で自らの手でペット用の身分証を受け取り、登録のPRを行いました。
*私からの一言
ペットは大切な家族の一員です。今後はより多くのペット達が飼い主と幸せに、気持ちよく暮らせる台湾になる事を願います。
Rti 台湾国際放送
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