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台湾ミニ百科 - 2025-03-12-【新竹は最も富裕層の多いエリア】

  • 12 March, 2025

今回ご紹介する豆知識は、台湾の中でも特に富裕層の多い地域、北部・新竹についてです。

場所は台湾の空の玄関口、桃園国際空港のある北部・桃園市の南に位置しています。

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というのも、先日とある用事があり、新竹へ赴いたのですが、そこでタクシーに乗車したところ、初乗り料金が私の住む同じ北部の台北市より15台湾元(約70円)も高い100台湾元(約460円)であることに気が付きました。それまでずっと台北市が最も高いと思っていた私は共に乗車していた台湾人の友人にこのことを伝えると、今は新竹の方が生活費が高くなっている場合もあると言われ驚きました。友人はその大きな理由として、新竹はあの半導体受託生産世界最大手「TSMC」など、グローバルに活躍する企業の本社や工場を構える「新竹サイエンスパーク(新竹科学園区)」があるため、平均収入が高く、物価も向上していると教えてくれました。新竹科学園区は「台湾のシリコンバレー」とも呼ばれ、新竹の発展の原動力である存在です。私はタクシーから周辺の車を観察してみると、確かに一般的に高級車と言われる車や今台湾で購入者が増えている電動自動車を多く見かけました。

私は本当に新竹は裕福な人が多いのか気になり、政府が発表している地域ごとの世帯年収の平均を調べてみたところ、2023年の新竹科学園区のある新竹市の1世帯あたりの平均所得は185.1万台湾元(約847万円)で、台湾全土の県と市の中で最も多いことを発見しました。しかも私が1位だと思っていた台北市は3位で、1世帯あたりの平均所得は新竹市と50万円近く差のある175.2万台湾元(約800万円)でした。では2位はというと、新竹エリアを新竹市と共に構成する新竹県で、184.6万台湾元(約845万円)でした。1位の新竹市と2位の新竹県の間では差が殆どないものの、3位の台北市とは少し差があるというということで、やはり新竹エリアは科学園区がある影響を大きく受け、収入も多いことがわかります。台北市は2021年度に初めて、新竹県に順位を抜かれ3位となっています。3位とはいえ、それでも1世帯あたりで平均約800万円の所得というのはなかなかのものです。台北市は新竹エリアとは異なり、金融・保険業の従事者が多く、様々な企業の本社が集中しているため、このように多くなっています。ちなみに、新竹市は前の年より12.8万台湾元(約60万円)、割合にして7.43%増加していますので、まだまだこれから成長をみせると予想できます。

1位の新竹市は、北区、東区、それに香山区の三つの区から構成されています。その中でも特に平均所得の多い区、つまり台湾全土の中で最もリッチな方が多い地区も統計により分かっています。それはどこかというと、「東区」。特に東区の「関新里(かんしんり)」という地区は、財政部(日本の財務省に相当)の統計によると、2022年度の世帯年収の平均がなんと驚きの461.1万台湾元(約2110万円)。この数字は前の年と比べ23%の成長率で、5年連続で平均世帯年収が台湾全土で最高値となりました。また、台湾の統計史上初めて460万台湾元を超えた地区でもあります。この2022年度は平均世帯年収の上位5地区のうち1位から3位、そして5位の4つの地区が新竹市、あるいは新竹県にあり、ひとつだけが士林夜市でもお馴染みの台北市士林区にある「永福里(えいふくり)」がランクインしました。新竹科学園区の業績は新型コロナウイルス流行以降更に成長が進んでおり、台北市の永福里は前回の調査より平均世帯年収がおよそ50万台湾元増えたものの、新竹エリアの成長には及ばず、ランクを2つ落とした4位となりました。永福里がどの辺りにあるかというと、台北市北部に位置する陽明山のふもとにある通り、「仰德大道(ぎょうとくだいどう)」に面した場所です。この辺りは多くの有名人や大企業の社長などが別荘として一軒家を購入し移り住む高級住宅街として知られています。

5位にランクインした新竹県の竹北市(ちくほくし)東平里(とうへいり)というところでも平均世帯年収は336万台湾元(約1540万円)という事で、これがどれくらい多いのかというと、同じ2022年度の台湾全土における平均世帯年収110.8万台湾元(約510万円)の3倍、1位の関新里は台湾全体平均の4倍の値です。

こう比べるとやはり新竹エリアの人たちは台湾全体でみても富裕層が多く暮らす地区だということがわかると思います。

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特に気になるのは、平均世帯年収が日本円で2000万円超えの関新里に暮らすのはどんな人達でどの様な暮らしをしているのかだと思います。

これについて関新里の里長はこのように話しています。元から関新里に暮らしている住民はわずか1%ほどで、99%が他の地域からの移住者だ。そのうち、元々住んでいるのは地主で、移住してきたのは新竹科学園区の従業員と中・高級幹部だ。新型コロナウイルス流行以降、テクノロジー産業は活況を呈しており、近年のAIブームを受け科学園区は多くの収益を上げ、それに伴い従業員の給与も引き上げられている。台北の富裕層は不動産や店の家賃収入、もしくは金融業で財を成しているのに比べ、ここの住民は苦労して働いた結果で多くの収入を得ているため、みんながみんな普段から贅沢な生活をしているわけではないようだ。もちろん、いいものも買うだろうが、それが価値のあるものかどうか、「コストパフォーマンス」が高いかどうかを考えて購入する傾向にある。例えば、アメリカの電気自動車「テスラ」や台湾における電動バイク最大手「ゴゴロ」のようなものを好んで乗る人が多い、と話しています。確かに新竹へ行った際、テスラの車も多く見かけたのを思い出しました。ただ一方、関新里長は、「ここの住民は子育てにお金を多く払うことは厭わない、例えば、月謝が日本円で10万円以上かかる場合もある英語塾に多くの親が子供を通わせている」と明かし、教育機関のビジネスは好調であると述べています。

*私からの一言

このように、収入の多い方でも、プライベートでこういった慎重なお金の使い方をする習慣があるからこそ、仕事でも成功を収められるのかもしれません。私も彼らの考え方を見習い、お金を普段から無駄遣いしない様に行動を見直したいと思いました。

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