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台湾ミニ百科 - 2025-02-05-【今年の「刮刮樂」当選の鍵は “ChatGPT”?】

  • 05 February, 2025
台湾ミニ百科
台湾版宝くじ「刮刮樂」(写真:CNA)

台湾では、先週日曜日に旧正月の連休が終了し、多くの企業では今週仕事始めとなりました。今はほぼ、通常通りに戻っています。旧正月中は変わらず皆さんに私の声を届ける為、私は北部・台北市にいましたが、やはり人通りや交通量が目に見えて少なくなっているのが分かり、普段とは違う街の雰囲気に新鮮さを感じました。

さて、そんな「旧正月」台湾の人たちの多くは、親戚との集まりや、道教の宗教施設である廟への参拝、大掃除など、普段の生活とはまた違った忙しい日々を過ごしますが、そんな中でも「お金」にまつわるこんな嬉しい風習があります。子供と大人では違った種類の風習です。子供はお年玉が入った紅い袋「紅包(ホンバオ)」を親や親戚達からもらえ、一方、すでに社会に出て「紅包」をもらえない大人達は、自らの行動に頼り、お年玉をゲットすることを夢見ます。

そう、台湾版宝くじです!

中国語では「刮刮樂」というスクラッチくじのことで、これを旧正月に買いに行く人が多くみられます。実際、私の台湾人の友人とその家族も、台湾をはじめとした中華圏で深く信仰されている財をもたらす様である、「財」に「神」と書く「財神」が祀られた廟へ新年の金運と平和をお参りした後、「刮刮樂」を買いに行き、新年の金運を試していました。

この金運を高めてくれる「財神」、日本ではあまり馴染みがありませんが、商売繁盛、立身出世をもたらすとされているため、最も有名な道教の神様の一つとして家庭や商いの場等で多く祀られているのです。

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そんな「財神」を拝んだ後、多くの人が新年の運試しとして行う「刮刮樂」に関し、今年はこんな不思議な当選者について報道されていたのでご紹介します。

その方は、最新のテクノロジーを利用して高額当選したと話題になっていたのです。そのテクノロジーとは「ChatGPT」のことです。皆さんの中にはこの「ChatGPT」というものを聞いた事、もしくは実際に使用したことのある方がいらっしゃるかもしれませんが、これは、高度なAI技術によって、私たちが質問した内容に対し、まるで人間と対話しているかのように回答する対話型のチャットサービスです。2022年11月に公開後、誰でも無料で簡単に使える革新的なサービスとして現在世界中で注目を集めているのですが、このサービスを利用して当選番号を予想したある台湾人が、100万台湾元、日本円でおよそ470万円を当てたというのです。いくらなんでも、AI技術が当選番号を当てたというのは信じがたいですよね。しかし、台湾のメディアの報道によると、旧正月連休初日の先月25日、中部・台中市に住むある20代後半の男性が恋人と共に市内のある宝くじ販売所へ行き、まずChatGPTに自分の生年月日を伝えた後、今日は当選しそうか、ラッキーナンバーはいくつかを尋ね、その答えを元に挑戦したそう。まずは最初に2000台湾元、およそ1万円の「刮刮樂」を購入し試してみると、かけた金額の2倍以上の5000元、およそ24000円が当たります。その調子だと思い、同じ2000台湾元で2回目、3回目と挑戦し、それぞれ2000台湾元が当選します。ただこの2回目と3回目は払った金額と当選金額が同じなので儲けてはいません。2回連続で儲けがなかったにも関わらずここで引き下がらなかったのがこの男性の凄いところ。諦めずに続けて同じ2000台湾元を払い4回目に挑戦したところ、そこで100万台湾元を見事当てたのです。

男性は、ChatGPTをどのように利用したかについて、今日は試すのにいい日かどうかを聞くと、ChatGPTから「その日とその前の日は「刮刮樂」に挑戦するのに適した日だ」。また、ラッキーナンバーについては「1」、「3」、「6」、「8」の四つの数字だ、との回答が得られたそう。その時、自身が好きな韓国アイドルが「13」のイメージを持っていることを思い出し、ラッキーナンバーの「1」と「3」を組み合わせた「13」の番号が末尾に入っているスクラッチを選びます。それこそが100万台湾元の正体だったのです。

この当選は一等賞金が2000万台湾元、日本円でおよそ9400万円の刮刮樂の二等賞でした。二等賞であっても、宝くじで500万円近くを当てるなんて幸運の持ち主で偶然だとしか思えませんが、当選に関しては他にこんな理由もあるかもしれません。

実はその日は元々「刮刮樂」を試す予定はなく、急な思い付きで挑戦したと明かしているのです。というのも、この男性は毎年、自宅近くにある今回の宝くじ販売店で宝くじを購入しているのですが、今年、当選したその日に行くことになったきっかけとして、当日恋人と自宅近くの廟へ行き参拝し、昼食を共にした後、街を歩いていたところ、幸運の地となったその宝くじ販売店を通ります。その時不思議にもインスピレーションが湧き、今から試してみたら当選するかもしれないと思ったそうなんです。やはり人生時には直感も大切なのかもしれませんし、金運の神様「財神」をはじめとした神様を日頃から信仰する信仰心の強い台湾人ならではの縁と言えるかもしれませんね。

そんなこんなで大金をゲットした男性ですが、メディアに対し、受け取ったお金の使い道についても明かしています。廟の神様の加護に感謝するために、当選発覚後すぐに、先ほど訪れていた廟を訪れ、線香をあげ、10万台湾元、およそ47万円を寄付したといいます。じつはこの廟、2023年6月に火災に遭ったものの修復の資金が不足していたのです。そのため、この10万元で建て直して貰えたら嬉しいと話しました。

男性はまた、会社の幹部候補として働いている自身のポストを考慮し、残りの当選金を年金保険や債券の購入、株の投資に使い、受動的収入を増やすつもりだと話しています。

このニュースが報道されると、同様にChatGPTを利用して宝くじ購入を行う人が増加しているのです。中には2020年から台湾プロ野球チーム、楽天モンキーズのチアリーダー林岱縈(リンダイイン)さんも噂を聞きつけChatGPTにどのスクラッチを選べばいいか尋ねます。その結果を元に三枚選びますが、結果、一枚だけが購入額分当たっただけで、一方、共に訪れた仲間は自力で選び、自身より多くの金額が当選していました。そこで林さんは、「今後はChatGPTに頼らない」と苦笑いを見せたそうです。

宝くじ販売業者によると、今年の旧正月期間は当選金を歴代最高額の10.5億台湾元、およそ50億円増額したといい、特に、各地でランタンフェスティバルなどが行われる旧暦の1月15日、つまり今月12日の「元宵節」までの期間、高額当選の当選数を増やすキャンペーンを行っています。

そのため、今年は幸運な当選者が増えそうです。

*私からの一言

私は旧正月期間に「財神」が祀られていることで有名なとある廟に行き金運を祈ってきたので、「刮刮樂」を購入し、今年の運勢を試してみようと思います。

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