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台湾ミニ百科 - 2025-01-22-「今年(2025年)の春節は様々な物価が高い」

  • 22 January, 2025

すでに1月も後半となりましたが、日本での年末年始、皆さんはどの様に過ごされましたか?、また、新年はどの様な一年にしたいですか?皆さん一人一人が思い思いの年末年始を過ごされたことと思います。

しかし一方で、日本では年末年始から、インフルエンザや新型コロナウイルス、さらにはマイコプラズマ肺炎の3つが流行っているというニュースを台湾でも目にしました。台湾でも昨年末から今月にかけインフルエンザが流行しており、65歳以上の高齢者を中心に多くの重症患者や死者まで確認されています。衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)疾病管制署が今月14日に発表した統計によると、今月5日から11日にインフルエンザに感染、もしくは似た症状を呈し医療機関の診療を受けた人が延べ約13万9千人余りに達し、過去10年間の同時期としては最も多くなっています。感染者や死者の9割以上は今季にワクチンを接種していなかったというデータもあり、感染状況が悪化傾向にある中、速やかなワクチン接種などの感染予防を呼びかけています。

台湾では他に、中部の病院ではしか(麻疹)のクラスターが発生したのを受け、不安視する声も上がっています。ただこのクラスター関連の感染者は今月10日時点で20人ほどに留まっている上、台湾では予防接種を受けた子供の割合が97%以上に達しているとし、国内での大規模なはしかの流行が起こる心配はないと疾病管制署は呼びかけています。

もう一つ、寒い季節に気を付けたいのはウイルスだけに留まりません。

低温が引き起こす心筋梗塞や心臓病などの心血管疾患で亡くなる人が増加する時期でもあるからです。

昨年12月初めから今月14日にかけて、心血管疾患で医療機関に到着する前に亡くなった人は1475人に上りました。今から2日前の1月20日は、暦の上で最も寒いとされる「大寒」でした。今の時期は、強烈な大陸性寒気団により10度前後まで気温が下がり低温警報が発表される地域もあります。心血管疾患に気をつけるためには、頭、首、手足を冷やさないことが大切なので、日本の皆さんも気を付けてくださいね。

さらにその上、昨年末から風邪症状が出る呼吸器感染症のヒトメタニューモウイルスが中国で拡大していて、特にこの時期、台湾や日本への感染拡大が懸念されています。なぜなら来週からは中国でも旧正月が始まり、多くの人々が各国へ渡航するためです。台湾では旧正月を迎えるこれからがインフルエンザ流行のピークになるとみられていますし、今後いつヒトメタニューモウイルスが台湾や日本でも流行するか分かりませんので、私を含め皆さんも十分健康には気を付けて良い一年を過ごしたいですね。

そんな来週に控えた旧正月に関し、台湾ではこんな事も関心を集めています。それは、旧正月にちなんだ食材の価格高騰です。台湾最大のイベントとも言える旧正月は故郷に帰省し家族や親戚との楽しい一時の中で、豪華な食事を共にします。特に、春節前日、つまり旧暦の大晦日に食べられる料理のことを「年菜」といいます。これは日本でいうおせちに当たり、縁起の良い食材を使用した料理のことです。

旧暦の大晦日を間近に控え、この「年菜」に使用する食材を確保するため大勢の人が台湾各地の市場に足を運んでいます。しかし今年は、お肉の価格が高騰しており、特に豚肉は、多くの地域で1キロ当たり100台湾元(日本円でおよそ470円)を超え、歴代最高価格に迫るほど。これは昨年の同時期と比べおよそ1割の価格上昇です。

豚肉は、台湾で有名な郷土料理の一つ、「豚足の煮込み」や、塩もしくは醤油で漬けた後乾燥させて作る「台湾式ベーコン」、子供も好きな「ソーセージ」、薄切りの豚肉を使用した「干し肉」など様々な方法で加工され食べられており、台湾での「年菜」に欠かせません。価格高騰により少なく購入したり、代わりに、比較的安価な魚を購入する市民もみられるといい、市民生活に影響も出ています。

ちなみに、旧正月に食べると良いとされている魚に「マルコバン」があります。マルコバンは温かい海域に生息する全長50cmほどのアジの仲間です。台湾では多く養殖されているため比較的安定した価格で提供できるのです。

なぜ縁起の良い魚とされているのか、それは中国語名「金鯧魚」と「繁盛する、大いに栄える」を意味する中国語「昌」の発音が似ているため。もう一つの理由として、ヒレと尾が淡い黄色であり、「金銀財宝」を象徴するためです。しっかりとした身であるため、炒めてもよし、蒸したり、煮込んだりしてもよしの、食べやすい魚です。

一方、台湾では肉や魚の他に、新年の贈り物やお参りの際のお供物として幸運やお祝いを象徴する果物も人気なのですが、そんな、旧正月に人気の、ある果物の物価も上昇しています。それは、主に南部・屏東県や高雄市で多く栽培されている「ナツメ」 と「レンブ」です。「ナツメ」はリンゴのようなシャキッとした食感でほんのり甘く、みずみずしさが特徴です。中国語名は「棗子(zǎozi)」といい、「早い」の中国語「早」や「探す、探る」の中国語「找」の発音と似ているため、「主体的に積極的に追い求める」や「優先的に物事を達成する」という意味を思い浮かべることができるため、そこから派生して縁起の良い果物とされています。

また、「レンブ」は日本では「ワックスアップル」とも呼ばれており、サクサク軽い食感で、こちらも甘さは控えめです。鮮やかな赤色をしているため、「赤」がおめでたい色とされている台湾では今の時期に人気なのです。

しかしどちらも、昨年立て続けに台湾に上陸した3つの台風の影響で多くの果実が落下してしまい、結果、今年の生産量が激減しています。

「ナツメ」は例年の今の時期に比べ今年は4割ほど減り、「レンブ」は半分ほどの量となっています。また、果実の実りも好ましくなく、例年より小さめなものが収穫されているといいます。

そのためこれらの果物が入った旧正月ギフトの価格は大幅に上昇し、中には早めに予約しなければ手に入らないと話す生産者もいます。

ただ、旧正月が過ぎた後くらいから生産量は徐々に回復すると予想されているので、まずはこれからにかけての旧正月期間の辛抱となりそうです。

*私からの一言

これらの食材だけでなくとも台湾では旧正月に様々な縁起の良い食材が食べられますので、そんな幸福を呼ぶ食材を使った料理を沢山食べ、ウイルスや病気に打ち勝ち、皆が幸せな新年を迎えられると良いですね。

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