様々なエスニック・グループの人が暮らす中華民国台湾。日本も単一民族の国家ではありませんが、台湾ではそれを意識することが日常的にあります。一番それを感じるのは、なんといっても言葉でしょうか。例えば旅先で、食堂に立ち寄った時などに感じます。私のように台湾ぐらしが長くなりますと、外見は台湾人と見分けがつきません。そして、少し歳を取ったからでしょうか、特に台北の下町や中南部に出かけ食堂などに入りますと、台湾人のお客さんだと思われ、台湾華語、いわゆる標準中国語ではなく、台湾の土地の言葉である、いわゆる台湾の台湾語で話しかけられるんです。台湾では中高年以上の人には、親しみを込め、台湾の土地の言葉で声を掛ける人が多いんですね。
中華民国台湾に法律上の公用語はありませんが、中華民国の国語といえるのが「台湾華語」で、実質的な公用語となっています。また「国家の言語」としてみなされているのが、台湾華語のほか、主に中国大陸福建省南部を指す閩南エリアがルーツの人たちが使う「台湾台湾語」、主に中国大陸広東省がルーツの客家と呼ばれるエスニック・グループの人たちが使う「台湾客家語」、そして台湾原住民族の人たちが使う「台湾原住民族の各言語」です。台湾原住民族は政府に認められているだけで16の民族がおり、あわせて15の言葉が使われているといわれます。そして台湾手話も、国家の言語の一つです。
台湾では「台湾華語」以外の土地の言語を「台湾母語」と扱い、初等教育から「台湾母語」を学ぶ授業があります。重要視の背後には、消失の危機に瀕しているという見方があるんです。先ごろ、この「母語」に関する調査結果が明らかになりました。その現状について、人々の意識について、ご紹介いたしましょう。
Rti 台湾国際放送
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