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ようこそT-roomへ - 2020-11-04_台湾の星宇航空、12月に大阪・東京路線開設

  • 04 November, 2020
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今年1月23日に台湾の航空市場に新たに加わった星宇航空(スターラックス航空)が、12月にも日本路線を含む新規3路線を就航する。(写真:CNA)

 皆様は、スターラックス航空という航空会社をお聞きになったことはおありですか。このコーナーでも、年初にご紹介したほか、度々番組でも取り上げていますのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、今年1月に就航した台湾の新たな航空会社です。スターラックスは、標準中国語では「星宇航空」と書きます。

 スターラックス航空の創業者で、董事長を務めるのは、張国煒氏です。張国煒氏は、海運会社を中核に、航空会社、ホテル業も展開しているおなじみエバーグリーングループ創業者の張栄発氏の四男で、かつてエバー航空の董事長もつとめたほか、何と、操縦士や整備士の資格も持っています。張栄発氏の死後、エバー航空ではお家騒動が勃発、2016年、董事長を解任された張氏は、業界内の友人と共に、スターラックス航空を立ち上げ、そして、今年1月23日、国際路線3路線を就航しました。

 さて、このスターラックス航空が先月26日、既存のフライトに加え、12月にも新規3路線を就航することを明らかにし、特に日本路線が含まれていたことで話題となっています。

 スターラックス航空は今年1月下旬の運航開始当初、台湾北部の空の玄関口、台湾桃園国際空港からマカオ、ベトナムのダナン、そしてマレーシアのペナンの3路線運航していましたが、新型コロナウイルスの影響により、減便、運航停止を余儀なくされ、一時は3路線全てが運航休止となりました。さらに、新規就航予定だったフィリピン・セブ線、日本・沖縄線の就航も延期となりました。

 現在は旅客者が限られている中、旅客機の貨物室に、貨物も積載する形で、マカオへ毎日1便、ペナンへ週2便運航しています。

 そして、先月の26日、スターラックス航空は既存の国際線2路線に加え、12月1日から桃園、タイ、バンコク線、12月15日からは桃園、大阪(関西国際空港)線、さらに12月16日からは桃園、成田線を運航することを明らかにしました。当初は週2便の運航を予定しているということですが、月単位で、ニーズをみながら便数の調整を行っていくということです。

 すぐに利用されるリスナーの方は少ないでしょうが、日本線のスライトスケジュールをご紹介しましょう。桃園、関空線は毎週火曜日と金曜日の運航で、桃園発が午前8時30分発、関空着が午前11時50分、そして関空発が午後12時50分、そして桃園着が午後3時ちょうどとなっています。また、桃園、成田線は、毎週水曜日と土曜日の運航で、桃園発が午前8時25分、成田着が午後12時30分、そして成田発が午後2時ちょうど、そして桃園着が午後5時5分となっています。時間はいずれも台湾と日本の現地時間です。

 気になる航空券の予約販売ですが、バンコク、大阪線は一昨日2日からスターラックス航空の公式ウェブサイト及び大手旅行代理店で受け付けがスタートしています。また、東京線も11月の中旬には受付を開始する予定だということです。気になるという方は、是非、スターラックス公式ウェブサイトをのぞいてみてくださいませ。

 世界では新型コロナウイルスのパンデミックが発生、各国・地域が入出国の管理を厳格化している中、旅行客の往来は激減、世界中の航空会社は青息吐息という状況です。そして、新型機材導入の見送りのほか、リストラなどを行いコスト削減を図っています。こうした状況の中、スターラックス航空が、新たに3路線への就航を決めたことについて、驚きの声があがっています。

 これに対し、専門家は、3つの理由を挙げています。ご紹介しましょう。

 1つ目は、コロナ禍において、収入源を確保することは生き残りの為に極めて重要だからです。同社にとって、旅客機の導入後、機材のリース費用のほか、空港での駐機費用、さらには人件費や各種管理費など、コストの負担は少なくありません。コロナ禍において、チャイナエアライン、エバー航空は貨物機により、旅客便激減の穴を埋めようとしています。スターラックス航空のエアバスA321neoは、旅客機ですが、新規3路線の運航の際、貨物室に貨物も積載する形で、少なくとも運営コストは負担が可能である為、機材をエプロンに放置しておくよりも、運航する方が、メリットがあるわけです。

 2つ目も、売上に関わる理由です。現在、各国・地域は厳しい入出国制限を行っており、旅客機の利用者の大部分はビジネスパーソンないし、やむを得ない理由で往来する人々に限られています。ただ、航空会社にとっては、数少ないとはいえ、収入は得られます。さらに、運航許可が得られなければ、旅客機に貨物を搭載して運航することもできません。スターラックス航空にとって、当面この新規3路線は、貨物輸送が主となるのです。

 そして、3つ目は、従業員の各方面における実務経験の必要性です。航空会社は、操縦士、客室乗務員、グランドスタッフのいずれが欠けても成り立ちません。しかし、現在、スターラックス航空では、マカオとペナンの2路線のみの就航となっています。特に操縦士は、仮に一定期間、操縦を行わなかった場合には、交通部民用航空局の検査にパスしなければなりません。少し、乱暴な言い方になりますが、従業員のトレーニングの為にコストをかけるのであれば、実際に運航してしまおうというわけです。

 当然のことながら、スターラックス航空は、これらの新規路線の運航にあたり、飛行の安全面は当然のこと、新型コロナウイルスの感染防止対策についても、十分な対策をとると強調しています。

 スターラックス航空の聶国維・スポークスマンは、過去の経営戦略は、まず観光客に人気の目的地をターゲットにする、というものであったが、新型コロナウイルスの影響で、観光客は皆無となっていると指摘、そして、なおも、世界において感染の拡大を抑制できていない中、戦略の変更は必要手段となる、と説明しました。そして、東京、大阪、そしてバンコクへの各路線は、いずれも貨物の搭載が可能な目的地であるほか、限定的ながら一般の利用者も見込めるとして、この決断は慎重に評価、検討を重ねた結果によるものだ、と強調しました。

 初フライトの直後に新型コロナウイルスが流行し、出鼻をくじかれた形のスターラックス航空ですが、ここに来て、攻めに転じました。「アジア版、台湾版のエミレーツ航空」を目標とする高級路線、SNSで張・董事長が自ら直接コミュニケーションを取るなど、ブランド戦略にも力を入れているスターラックス航空、今後、同社が、この荒波をいかにして切り抜けていくのか、目が離せません。

 

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