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ようこそT-roomへ - 2020-09-02_台湾のPodcastの最新事情について

  • 02 September, 2020
ようこそT-roomへ
台湾でもこの2年、特に今年に入ってからブームが訪れており、大手検索エンジンGOOGLEの「Podcast」の検索数は今年2月から50%アップしている。(写真:CNA)

リスナーの皆様は、Podcast(ポッドキャスト)という言葉を聞かれたことはおありですか。ローマ字で、P、o、d、c、a、s、tと書くポッドキャストとは、インターネットを通じて配信される音声、音楽、動画コンテンツ、番組のことです。

Podcastは、本来は、アメリカアップル社のポータブルマルチメディアプレーヤー「ipod」シリーズと、放送を意味する「broadcast」を組み合わせた造語です。もともと、アップル社とは直接関係なかったものの、同社が視聴の為のアプリをリリースしたことで、一気に普及しました。

そして、現在、アップル、グーグルのほか、Spotify(スポティファイ)など複数のプラットフォームを通じ、スマートフォン、各種携帯音楽プレーヤーのほか、パソコンでも視聴することができます。

インターネットラジオとの違いは、好きな時にお気に入りの番組を視聴できること、また、配信主が投稿すると、アプリに自動的に配信されるという点です。

配信元は企業から個人から様々で、大部分は無料であることも特徴の一つです。動画配信サービスのYoutubeの場合、目で映像を見て、気軽に楽しめるコンテンツが多いのに対し、ポッドキャストは、主に音声。聞いて楽しめることはもちろん、聴き応えのある、内容のあるコンテンツが求められるようで、実際に、日本では語学、ニュース、ドラマなどの内容の人気が高いようです。

類似のサービスは20年以上前から、そしてPodcastという言葉自体は2004年に生まれました。誕生後、一時期ブームとなった後は、そこまで脚光を浴びてはいませんでしたが、2010年代後半から再び人気に火が付き、現在、そのアメリカのみならず、世界各国で利用者が拡大しています。

そして、台湾でもこの2年、特に今年に入ってからブームが訪れており、大手検索エンジンGOOGLEの「Podcast」の検索数は今年2月から50%アップしています。さらに、マイクなどの録音設備を扱う代理店によりますと、今年の1月から5月、設備の売上は昨年同月比で10倍にアップしたということです。また、人気の番組の広告料金は、この数ヶ月でなんと20倍に達したということです。

本日の「ようこそT-ROOMへ」では、このようにブームになっている台湾のPodcastの最新事情について、ウェブメディアと、台湾生まれのプラットフォーム「SoundOn」の共同調査の結果などを元に、ご紹介しましょう。

まずは、視聴者についてです。その男女比は、男性がおよそ4割、女性がおよそ6割でした。そして、全体の60%の視聴者が23歳から32歳の社会人で、その大部分が未婚でした。興味深いのは、43歳以上がわずか3.7%のみ、ということです。

学歴、収入は、視聴者の95%が大卒以上の学歴、25%以上は大学院修了でした。月収で最も多かったのは2万5001元から50000元(日本円およそ9万300円から18万600円)で43.9%、50000万元以上も全体の25%近くを占めました。

主な視聴者層が20代から30代前半の若者と考えますと、都市部のエリート層、台湾では「小資」、小さい、資本と書き「小資」と呼ばれる、収入が比較的安定しているホワイトカラーの若い世代が多いといえそうです。

台湾では、およそ20年前、2000年からこうしたコンテンツは存在していましたが、2017年まで、その年、一年間に新たにスタートしたPodcastの数は、20以下、多くても30に満たない状況でした。それが2018年に79、そして昨年2019年は277と、およそ3.5倍に増えると、今年は上半期だけで何と870にまで急成長しました。まさに今年は台湾におけるPodcastブレイクの年なんですね。

視聴者の視聴目的は、娯楽目的が58.4%で最も多く、自分の興味、関心があるテーマが50.2%で続きましたが、専門的な知識を高めたい、という理由も48.9%で3位となりました。

人気のテーマは、社会及び文化が80%でトップ、ニュース・時事及び政治が69%で2位、自身の成長と生活体験が40%で4位と、じっくり聞くコンテンツが上位に入った一方で、エンターテイメント、ゴシップ情報、ギャグ・コメディといった軽い内容のコンテンツも43%で3位に入りました。

性別では、男性は、ハイテク、ビジネス・財政経済、スポーツなどの番組が、女性は、生活体験、心理学や法律などの社会科学、言語学習などのコンテンツの人気が特に高かったということです。

人気の進行スタイルは、パーソナリティの掛け合いが楽しめるトーク型が80.1%で最も人気が高く、講座型が68.7%、インタビュー型が65.9%で続きました。女性はパーソナリティが好きになり、そのpodcastを定期的に聞くようになったという人が多いようです。

ブームが始まっている台湾で今、特に人気といえるのが3つのPodcast。ケンとカイリーの男女2人組が、世界のニュースをテーマに語るトーク番組「バイリンクオNEWS」、27歳の男性、謝孟恭さんがユーモアあふれたトークで投資、資産管理などを指南する「股癌(クーアイ)」、そして、李毅誠さん、張家倫さんという30代なかばの2人の男性が、日常生活から話を広げ、様々なテーマについてトークを繰り広げる「台湾通勤ナンバーワンブランド」の3つです。

人気の秘訣について、「バイリンクオNEWS」のカイリーは、「誠実さ」と「ユーモア」が成功の鍵と答えています。また、「台湾通勤ナンバーワンブランド」の李さんと張さんは、成功の秘訣を3つあげました。その3つとは、「喋りはテンポよく」、「話をしっかり掘り下げ、自分の身近な話題につなげる」、「わからない話は話さず、詳しい人に聞く」です。さらに、誰かを敵にしてしまうような偏った発言は避ける、としています。番組はどのような存在であるかと聞かれた2人は、「台湾の公約数、台湾の人々の平均値、そして台湾の全ての人が受け入れられる存在でありたい」と答えています。

当然のことですが、多くの視聴者に聞いてもらうには、それだけ多くの人達を楽しませ、興味をもってもらわなければなりません。誠実さ、ユーモア、全ての人に受けられること、そうしたモットーをもちながら、かつ面白い配信ができているというのがすごいですね。結局は、パーソナリティの人間性が、魅力の大きなポイントといえるかもしれません。

さて、台湾のPodcastは面白そうだけど、といっても標準中国語だしなあ、と思われたリスナーの皆様、実は、私ども台湾国際放送の各番組は、Podcastでもお聞きいただけるんです。

日本の皆様にご利用いただきやすいアプリは、Google Podcastでしょうか。お持ちのスマートフォンで「Google Podcast」のアプリをダウンロードの頂き、検索欄に、台湾国際放送の日本語放送の番組名を入れていただきますと、好きな時間に過去の放送内容をご視聴いただけます。ご興味のある方は、是非お試しになってみてくださいませ。

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