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ようこそT-roomへ - 2020-06-03マスクの販売・輸出制限、6/1より解禁

  • 03 June, 2020
ようこそT-roomへ
台湾製マスク

 新型コロナウイルスが流行する中、マスクは日々の生活に欠かせないものとなりました。台湾において、医療用のマスク、サージカルマスクは、その大部分を輸入に頼っていたため、1月末からの新型コロナウイルス発生後、ちょうど旧正月休み明けということもあり、国内はマスク不足に陥り、混乱が起きました。

 

 しかし、政府がまず輸出を禁止、さらに国内メーカーからマスクの一括買い上げを行うと共に、工作機械メーカーの協力を仰ぎ、マスク製造ラインを増設しました。これまでマスクを製造していなかった企業の参入、一時は中華民国国軍の協力もあり、マスクの供給は次第に安定、当初、1日271万枚だった製造量は、現在2000万枚に迫っています。

 

 さらに、コンビニエンスストアや薬局での在庫数がインターネット上でわかるいわゆるマスクマップのリリースに続き、2月6日からは、世界に先駆け、国民健康保険証のシステムを活用した「マスク実名制」制度を導入、台湾全域6000あまりの薬局で、マスクの購入ができるようになりました。その後、このマスクの実名制は2.0、3.0とバージョンアップ、現在は、保険証のシステムを利用したインターネット上での予約、支払いにより、コンビニエンスストア、スーパーマーケットでの受け取りが可能となっただけでなく、コンビニエンスストアで直予約、受け取りもできるようになりました。

 

 製造量の増加に伴い、当初は一週間で2枚だった大人用マスクの購入可能数も、現在、大人は2週間で9枚購入できるようになりました。ちなみに値段は1枚台湾元5元(日本円にしておよそ18円)、つまり9枚で45元(日本円でおよそ165円)です。コンビニエンスストア受け取りの場合は、これに輸送料7元が加算され、52元となります。

 

 ちなみに、私のように長期滞在ビザ、保険証を持っている外国人も、マスク実名制システムを利用、購入できます。保険証をもっていない外国人は、オンラインでの予約、支払いはできませんが、薬局にパスポートを持参することで購入できます。現在までに、合計7億枚のマスクが使用されたということです。

 

 なお、4月9日からは、中華民国籍の人に限り、2ヶ月で最大30枚まで、海外で暮らす配偶者、二親等の親戚にマスクを送ることが許可されました。

 

 そして、マスク実名制実施からおよそ4ヶ月、先月末、大きな動きがありました。中央感染症指揮センターは先月25日、定例記者会見の中で、既に国内のマスク在庫が3億2000万枚に達している上、50日間近く、国内での感染例が発生なしと、台湾の国内感染のリスクが低下し、マスクのニーズが下がっていると指摘、中央感染症指揮センターが医療関係者者や市民の為に買い上げる1日あたり800万枚以外の製造分については、6月1日以降、各メーカーが自由に販売することを許可しました。

 

 なお、マスク実名制による2週間9枚の購入制度は継続されるほか、海外への持ち出し、郵送については、数量の制限、送付先に限らず、全面的に許可されました。つまり、私が日本の家族、友人にマスクを送ることも可能となったわけです。

 

 依然2週間に9枚の購入は可能な上、国内在庫も十分にある台湾ですが、いざ、6月1日にマスクの自由販売が始まると、実店舗、オンラインに関わらず、あっという間に売り切れる状況となっています。その現状を、ご紹介しましょう。

 

 予約ならびに販売が行われることとなったのは、4大コンビニエンスストア、大型量販店、ドラッグストア、そして大手のECサイトなどです。

 

 まずはコンビニエンスストアです、各小売店に先駆けて、予約の受付を始めたのはコンビニ最大手のセブンイレブンでした。セブンイレブンは、50枚入りを1箱250元で販売、さらに自社の決済サービスicashを使うと5%引きとなり、一枚当たりの値段が4.74元と、これまでの「マスク実名制」の値段よりも安い上、各小売店の中で最も安い値段で販売することとなった為、6月1日午後3時スタートという、平日午後という時間であったにも関わらず、店舗内のカウンターで予約受付に人々は殺到、わずか5分で、準備した2万5000箱が全て予約済になったということです。

 

 また2日から、予約ではなく、直接店舗での販売を始めた台湾のコンビニエンスストア、シェア2位のファミリーマートでは、台湾全域で50枚入りの箱を2万箱入荷、台湾元299元で販売しましたが、そもそも入荷数が、一店舗当たりでは数箱と少なかった為、瞬く間に売り切れたそうです。同様に2日未明から店舗で販売を行ったコンビニシェア3位のハイライフも、各店舗の入荷数が50枚入り10箱と少なく、日が昇るまでには全て売り切れてしまい、日中は利用者から、いつまた入荷するのか質問攻めにあったということでした。

 

 こうした状況はスーパーマーケットや量販店、ECサイトも同様です。台湾最大のスーパーマーケット、PXマートでは3日の開店と共に、消毒用アルコールとマスク30枚入りの箱を抱き合わせで199元で販売したところ、こちらも瞬く間に売り切れました。

 

 ECサイトのヤフーショッピングでは2日の午後10時から、商品の購入者は併せてマスクを一箱購入できるという特典企画を行ったところ、サーバーがダウン、復旧時には、既にマスクは売り切れていた、という現象となりました。このほか、今日3日から各種のECサイトでも販売が開始されましたが、同様の状況になっています。

 

 こうした状況について、中部・彰化県の薬剤師は、この1、2ヶ月、実名制でのニーズは、当初の6割強まで下がっていると指摘、今、箱マスクが必要な人の多くは、海外で暮らす家族や友人に送ってあげようという人か、もしくは子供が学校で一日中マスクを着用できるよう多めに購入している人であるとして、マスク購入のチャネルが増えた中、必要のないまとめ買いをしないよう呼びかけました。そして、政府に対しては、当初のマスク不足の時期と同様、高額での転売が起こらないよう、目を光らせてくれるよう希望しました。

 

 実は私も、昨日、今日と、いくつかのECサイトで購入できるか試してみましたが、なかなかつながらず、つながったと思ったら既に売り切れていました。私もできることなら早めに入手し、日本の家族や友人に送りたいと思っていますが、今日でまだ3日目、焦らず、箱マスクが十分に流通する時を待ちたいと思います。

 

 これまでも、中華民国政府や台湾の企業からは、主に日本の医療関係者などに向け、台湾製マスクの寄付、支援は行われてきました。ただ、今回の自由販売の解禁により、さらに市場に出回ることが予測されます。リスナーの皆様も、台湾製サージカルマスクを手にされる日が近いかもしれませんね。2020-06-03

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