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ようこそT-roomへ - 2020-01-29 台湾におけるテレビ視聴行為及び満足度に関する調査結果

  • 29 January, 2020

リスナーの皆様は、テレビはお好きですか。好きだという方は、どのような番組をご覧になるでしょうか。また最近は「テレビ番組」といっても、必ずしもテレビで見るわけではなくなってきました。日本の場合、スマートフォンやパソコン、タブレット型パソコンで視聴できるようになっていますよね。先日も、NHKがこの4月から、インターネット同時配信を開始することを発表、話題となりました。

それでは、台湾の状況はどうなっているのでしょうか。1月の半ば、台湾メディア観察教育基金会が記者会見を行い、台湾の人々のテレビ視聴行為及び満足度に関する調査結果を発表しました。

本日の「ようこそT-ROOMへ」では、この調査結果をご紹介しましょう。まずこの調査は昨年10月26日から11月11日まで、台湾全域22の県市の13歳以上、ケーブルテレビを視聴する習慣のある人々を対象に行われ、2041人が回答しました。

まず、テレビ番組を何で視聴しますか、という問いに92.2%の人がテレビと答えました。2位以下はスマートフォンが50.7%、デスクトップパソコンが25.3%、ノートパソコンが20.5%、タブレットパソコンが18.2%で続きました。

そして、主なテレビ視聴チャネルについては、ケーブルテレビが57.9%でトップでした。そして、インターネットの動画共有サービスが21.1%、台湾の通信会社最大手、中華電信によるインターネットコンテンツ配信サービス、OTTが14.9%、そして日本の地上波に当たる無線テレビが6.1%でした。

台湾にお越しになったことがある方はご存知かもしれませんが、台湾においてケーブルテレビの加入率は非常に高く、100チャンネル以上の多チャンネルとなっています。自宅では、地上波に当たる無線テレビしか見られないという世帯はあまり多くありません。このほか、ニュース番組などは、youtubeなどの動画共有サービスなどの生中継も多いんです。

続いては平日及び休日視聴時間です。平日の視聴時間で最も多かったのは4時間未満で81.7%でした。続いて4時間以上、12時間未満が13.1%、12時間以上という人も1.8%いました。休日も最も多かったのは4時間未満で71.4%でしたが、4時間以上、12時間未満も22.2%に増えました。12時間以上という人は平日と変わらず1.8%でした。

多チャンネルの台湾における一つの特徴といえるのが、海外の番組の多さです。多チャンネルに対応することが理由かもしれませんが、台湾の番組のほか、アメリカ、日本、韓国、中国大陸などの番組も多いんです。

台湾の番組と海外の番組どちらが好みか、どちらを多くみるかという問いに、台湾の番組をより多く見ると答えた人が40.4%、海外の番組をより多く見ると答えた人は23.4%でした。また、台湾の番組しか見ないという人は19.2%、台湾と海外の番組を同じくらい見るという人も13.1%いました。

なお、「海外の番組をより多く見ると答えた人」と「台湾の番組しか見ないという人」には傾向がありました。少し論議を呼びそうな結果ですので、あくまでこの調査ではと前置きをしておきますが、「海外の番組をより多く見ると答えた人」の学歴は他の選択をした人よりも高く、収入も高かった一方、「台湾の番組しか見ないという人」は年令が高く、学歴が低く、収入も低いという結果が出ました。また、職業別では、自営業者が多いという傾向がありました。

また、海外の番組ではどの国の番組が好きかという問いについては、アメリカが40.1%で圧倒的1位、2位が13.7%の日本、僅差で13.2%の韓国が3位、そして中国大陸が6.5%で続きました。一方で、どこの国の番組かわからないという答えも18.1%とありました。

なお、性別では、女性は中国大陸、韓国の番組を見ている割合が高く、年齢別では13歳から39歳の若い世代で、日本、韓国、アメリカの番組を見ている割合が高いことがわかりました。なお、学歴別では学歴が高いほど、日本、アメリカの番組を見ている割合が高く、低いほど中国大陸の番組を見ている割合が高くなっています。また、収入別では、収入が高いほどアメリカの番組を見る人が多く、低いほど、中国大陸及び韓国の番組を見る割合が高くなっています。

では、台湾の人々はどのような番組が好きなのでしょうか、まずは台湾の番組です。台湾の番組で最も人気なのは「ニュース・気象番組」で61.1%でした。2位以降は、ドラマが31.8%、映画が12.9%、討論バラエティ番組が10.8%、旅番組が9.5%、スポーツ番組が9.1%、バラエティー番組が8.7%、音楽番組が8.1%などとなっています。政治に関心の高い人が多い台湾ですが、多チャンネルの中、各チャンネルの政治カラーははっきりしており、ゴシップネタも多いのが特徴です。討論バラエティ番組も多くが政治、時事問題を扱っています。こうした中、台湾では、つけているニュースチャンネルで、ある程度、その家の家長の政治スタンスが伺えるということもいえるんです。

一方、海外の番組では、映画が46.7%でトップ、28,8%のドラマ、15.1%の旅番組、13%のスポーツ番組が続きました。

続いては満足度です。台湾の番組について、「非常に満足している」の4.8%、「満足している」の49.5%と合わせると5割を超えた一方、「あまり満足していない」の22.3%、「非常に不満」の7.5%をあわせ、不満と感じている人も3割を超えました。地方都市の在住者ほど満足度が高い一方、学歴が高いほど満足度が低いという結果となりました。なお、職業別では、生徒、学生の満足度が高かった一方、軍人、警察、公務員、教員などの満足度が低くなりました。これは、若い世代や、主に与党・民進党に近い立場のメディアが、最大野党・国民党支持者の多い公務員に厳しい態度をとっていることとも関連があるかもしれません。

一方、海外の番組については、「非常に満足している」の18.2%、「満足している」の67.3%を足すと8割近くが満足と、高い評価がされていることがうかがえました。また、学歴、収入が高いほど、満足度が高くなっています。なお年齢、職業別では、台湾の番組にも評価が高かった若者、生徒・学生の満足度が高く、無職、定年退職者の満足度が低くなっています。

番組の中でもご説明しましたが、今回の調査はあくまでも2000人あまりを対象にした調査で、この結果が全ての台湾のテレビ視聴者の特徴を示すものではありません。ただ、大まかな傾向はみられそうですね。

台湾の友人がいるという方は、どんな番組を見ているか聞いてみると面白いかもしれません。むしろ、外国人であるリスナーの皆様には、気軽に答えてくれるかもしれませんよ。

(編集:駒田英)

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