15日、文化部が、台北市内にある「台北機廠」を国定史跡に認定することで合意しました。この結果を複雑な思いで受け止めているのは、所有者の台湾鉄路管理局(台湾の在来線、台湾鉄道の運営母体)です。
台北市内の一等地に位置する台北機廠。ここは、台湾鉄道の列車の車両を整備したり、修理したりするための工場、つまり、鉄道整備工場でした。日本占領時代の1930年に建設され、1935年に正式に稼動が始まって以来、およそ80年、台湾鉄道の歴史とともに歩みつづけてきましたが、2012年にその役目を終え、今は工場跡地となっています。赤字続きの台湾鉄路管理局は、19ヘクタール、東京ドームおよそ4個分に相当する広大な土地を使って、マンションやショッピングモールを建設する開発案を出し、台北市政府もこれを認めていました。一方、台北機廠は、台湾の鉄道の歴史や工業の発展軌跡を刻んだ貴重な存在なので、鉄道ファンを含めた多数の人たちが開発案に反対、全面的な保留を求めていました。そしてこの攻防は立法院(国会に相当)にも延焼、財政を立て直すために開発案を出した台湾鉄路管理局が、自ら、文化部に、国定史跡の認定を求める申請を出すという矛盾した事態を招いていました。今日は、このへんの、ちょっとわかりづらいいきさつを、おさらいしてみましょう。
Rti 台湾国際放送 
