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台湾ソフトパワー - 2021-10-05_第56回金鐘獎、最優秀主演男優・薛仕凌&最優秀主演女優・鍾欣凌

  • 05 October, 2021
台湾ソフトパワー
「第56回 金鐘獎」最優秀主演男優賞に輝いた薛仕凌(右)と最優秀主演女優賞に輝いた鍾欣凌(左)。(写真:三立電視提供)

先週土曜日(10/2)、台湾のテレビ番組賞「金鐘獎(ゴールデンベルアワード)」の授賞式が行われました。

56回目となる今年(2021年)は、14部門にノミネートされ大本命とされていたかつて台北にあった大型商業施設「中華商場」を舞台にした小説をドラマ化した「天橋上的魔術師(邦題:歩道橋の魔術師)」が最優秀ドラマ賞をはじめ6部門で最優秀賞を獲得しました。

そして、毎回、最優秀ドラマ賞と並んで注目されるのが主演男優賞と主演女優賞ですが、「第56回金鐘獎」の最優秀主演男優賞には、1960年代頃の台湾の産婆文化の仕事を軸に、その周辺の人間ドラマを描いた「生生世世(Born Into Loving Hands)」の薛仕凌が、最優秀主演女優賞には、ファミリーコメディ「我的婆婆怎麼那麼可愛(U Motherbaker)」の鍾欣凌が選ばれました。

最優秀主演男優賞に選ばれた薛仕凌(シュエ・シーリン)は、台湾のヒップホップグループ「大嘴巴(Da Mouth)」のメンバー…といえばピンと来る人もいるかもしれません。「大嘴巴(Da Mouth)」では、「MC40」という名でラップを担当していました。

そんな薛仕凌は、1983年生まれ、現在38歳。

小学校、中学校時代をアメリカで過ごした後、高校から台湾の学校へ。

そして2007年に「大嘴巴(Da Mouth)」のメンバーとしてデビューします。

「大嘴巴(Da Mouth)」は2008年、2011年に台湾版グラミー賞と呼ばれる「金曲奨(ゴールデンメロディーアワード)」で最優秀ユニット賞を受賞するなど活躍をしていたので、薛仕凌といえば、“ミュージシャン”というイメージを持つ人が少なくありませんが、実は彼は大学時代から演劇に親しんでいて、演技をすることが大好きだったんだそうです。

5年前に「大嘴巴(Da Mouth)」が解散して以降、俳優の道へと進み、今回の「第56回金鐘獎」では、「生生世世(Born Into Loving Hands)」で最優秀主演男優賞を獲得しただけでなく、9部門でノミネートされ注目を集めていた、工事現場の文化をユーモラスに描いたドラマ「做工的人(WORKERS)」でも「ショートドラマ(ショートフィルム)最優秀助演男優賞」を受賞しています。

このドラマ「做工的人(WORKERS)」では、建築現場の作業員を演じ、檳榔を噛みながら流暢に台湾語を話していて、観客を驚かせました。

今回、彼のそんな演技力が評価され、2つの作品での受賞となりました。

「金曲奨」に続き、2つ目の“金”を獲得した薛仕凌。これまでの、ミュージシャン・MC40というイメージから、俳優・薛仕凌に見ごとに転身した彼の今後の作品にも注目です。

そして、「第56回金鐘獎(ゴールデンベルアワード)」で最優秀主演女優賞に輝いたのは、鍾欣凌。

彼女のことは、台湾ドラマ好きでしたら知っている方が多いと思います。

「雨後驕陽(Sun After The Rain)」で昔ながらの台湾の母親役をし、その役が高く評価されたことで、“お母さん”役のイメージの強い女優さんですが、今回の「我的婆婆怎麼那麼可愛(U Motherbaker)」では、しゅうとめとして、孫もいる“お婆ちゃん”役を務めています。

鍾欣凌は、1972年生まれの現在49歳。小柄でぽっちゃりしていることから、「粉紅豬(ピンクの豚さん)」の愛称で親しまれています。

とてもユーモラスで、標準中国語と、台湾最大の方言である台湾語が堪能です。

鍾欣凌はメイクやファッション、そしてその演技力で、今回のドラマ「我的婆婆怎麼那麼可愛(U Motherbaker)」のようにお婆ちゃん役から、元気なお母さん役、そして、子供番組の司会者としても活躍しています。

彼女は2001年に最優秀子供番組司会者賞を受賞、2014年には「雨後驕陽(Sun After The Rain)」で、連続ドラマ最優秀主演女優賞を、2019年には最優秀ショートドラマ「你的孩子不是你的孩子(子供はあなたの所有物じゃない)」でミニドラマ/テレビ映画最優秀主演女優賞を獲得しています。

そして今回の「第56回金鐘獎」では、主演女優賞の他に、子供向け番組「超級總動員(Super Talent Show)」で司会者賞にもノミネートされていて、ダブル受賞なるかに注目が集まっていました。

子供向け番組司会者賞は逃しましたが、見事最優秀主演女優賞を獲得しています。

ドラマでも、子供向け番組でも、どちらもとてもはつらつとして、ユーモアあふれる姿を見せていますが、受賞式をみると、ステージに上がってきた姿は、胸元に大きなリボンが付いたようなデザインとなっている真っ白なドレスに、黒髪のストレートのセミロング姿で現れたので、え?本当にお婆ちゃん役だったの?と驚くくらい年齢のギャップがありますし、子供向け番組ではビビットカラーの元気な衣装を着ていて、本当に年齢不詳です。

そのはつらつとした、そしてユーモアあふれる姿に多くの人が魅了されています。

鍾欣凌が出演しているドラマのいくつかは、日本でも放送されたことがありますので、これを機会に過去の作品を見てみるのもいいかもしれません。

今回、最優秀主演男優賞に輝いた薛仕凌も、最優秀主演女優賞に輝いた鍾欣凌も、これからもますます注目です。

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