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台湾ソフトパワー - 2021-08-03_台湾初の国産ワクチン「高端疫苗生物製剤製ワクチン」 審査・検査完了

  • 03 August, 2021
台湾ソフトパワー
7月27日から台湾初の新型コロナ国産ワクチン「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」が新たに選択肢に加わった。ワクチン接種予約プラットフォームでは、開放から1週間足らずで90万人以上の人が「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」の接種を希望しており、そのうちおよそ16万2000人が「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」のみを希望している。(写真:衛生福利部食品薬物管制署提供)

台湾の新型コロナの防疫警戒レベルが2級に引き下げられてから1週間が経ちました。この引き下げ後、感染者数がどのように推移していくのかに注目が集まっていますが、現在のところ台湾の新規域内感染者数は大きく増加するといった変化はなく、警戒レベル引き下げ後も、自治体レベルで引き続き規制を続けていた台北市や新北市も、今日(8/3)から店内飲食ができるようになりました。

そして同時に、行政院もこの1週間の様子を見て、今週、関係各部を集め、8月10日以降、さらに規制を緩和するかどうかの検討会議を行うとしています。

ワクチンの接種も進んでいて、台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部である中央感染状況指揮センターによると、8月1日までの台湾のワクチン接種人数はのべ827万人で、接種率は、33.56%となっています。

蔡英文・総統は7月末までにワクチン接種率を25%まで引き上げたいとしていましたがその目標を達成しました。

現在も、ワクチンの接種が続けられていて、今、台湾では、ワクチン接種の対象になった人はまず「公費ワクチン接種予約プラットフォーム」で“ワクチン接種希望の登録”を行い、そのプラットフォームで希望するワクチンメーカーを選ぶようになっていて、条件に符合する際、ショートメッセージで予約のお知らせが送られてきて、予約をしてワクチン接種に向かうという流れとなっています。

そのワクチンメーカーの選択部分ですが、台湾ではこれまで取り扱っていたワクチンはイギリスの「アストラゼネカ製ワクチン」と、アメリカの「モデルナ製ワクチン」の2種類でしたが、7月27日から台湾のワクチンメーカー、「高端疫苗生物製剤(メディゲン・ワクチン・バイオロジクス)製ワクチン」が新たに選択肢に加わりました。

そう、待望の “国産ワクチン”がついに登場したんです。

「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」は、アメリカ国立衛生研究所と協力して開発した“組み換えタンパク質ワクチン”です。

中山醫學大學 生物醫學科學系の張文瑋・教授の投稿によると、今、世界の新型コロナワクチンは、アメリカの「モデルナ製ワクチン」や、アメリカのファイザーとドイツのビオンテックが共同開発した「BNTワクチン」のような、ウイルスのタンパク質をコードするmRNAを細胞に取り込ませた「mRNAワクチン」や、イギリスの「アストラゼネカ製ワクチン」やアメリカの「ジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチン」のような、人体に無害な弱毒性/無毒性の改変ウイルスベクター(運び屋)に目的とするタンパク質の遺伝子を組み込んで、人の細胞内に取り込ませるタイプの「ウイルスベクターワクチン」が主流となっているが、従来のワクチンは、弱毒性/無毒性のウイルスと、組み換えタンパク質ワクチンが主流で、「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」は、その組み換えタンパク質ワクチンであり、安全性が高く、保存・輸送温度も摂氏2℃から8℃と保存管理がしやすいとのこと。

また、国立台湾大学病院の元・感染科の医師の林氏璧氏も自身のフェイスブックで、台湾で接種が承認されている各ワクチンの優良点・欠点をあげていて、その中で、「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」は「理論上はタンパク質ワクチンの安全性は相対的に高く、副反応も比較的少ない」と説明しています。ただ、欠点としては「第三段階の臨床試験がまだ行われておらず、どのくらいの保護力があるのか不確定だ」としています。

しかし、国産ワクチンである「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」ということで、蔡英文・総統も自身のフェイスブックで「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」の接種希望登録をしたとアップしています。また、市民も注目している人が多く、ワクチン接種予約プラットフォームで「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」の希望登録を7月27日から開放したところ、8月1日の午後5時の時点で既に90万6311人が「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」の接種を希望しており、そのうちおよそ16万2000人が「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」のみを希望しています。

その「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」は、ワクチンの緊急性から、各国の科学的前提の下、台湾も行政手続きを簡素化し、7月18日に緊急使用許可(EUA)を取得しており、昨日(8/2)に、4ロット分、合計26万5528回分の衛生福利部食品薬物管制署による審査と検査が完了しました。

これからいよいよ国産ワクチンの接種準備が進められますが、いつ接種が解放されるのかについて、指揮センターの陳時中・指揮官は、ワクチンの量が50万から60万回分に達してから、接種の予約を開放し準備に入りたいとしています。

なお、ワクチンの有効期限は半年とのことです。

*****

ついに登場した台湾初の新型コロナ国産ワクチン「高端疫苗(メディゲン製ワクチン)」。

今後は、規定通り安全性に関するモニタリングを実施し、さらに第三段階の臨床試験および、年齢層の拡大などの検証試験を行い、薬品認定や国際的な認定を得ることを目指します。

また同時にこのワクチンに興味を持っている国との協議も行います。国によって台湾の緊急使用許可(EUA)を直接承認するところもあれば、追加の臨床試験が必要な国もありますが、どちらも協議のスピードが加速すると思われます。

なお、高端疫苗生物製剤(メディゲン・ワクチン・バイオロジクス)によると、来年には海外市場に打ち出したいとしていて、現在のところ、東南アジアや中南米の国々へ照準を合わせているそうです。

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