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台湾ソフトパワー - 2021-04-13_食品ロス対策、台湾ファミリーマートの「友善食光」2.0版「友善地圖」

  • 13 April, 2021
台湾ソフトパワー
台湾ファミリーマートが食品ロスを減らす対策として打ち出している「友善食光」の2.0版として「友善地圖」が登場。消費者の位置情報と結び付け、ワンクリックで賞味期限が近付いている割引商品と数量を確認することができる。消費者はお得に買うことができ、店側は少なくとも3割の食品ロスを減らすことができるとしている。(写真:台湾ファミリーマートのフェイスブックページよりスクリーンショット)

皆さんはコンビニはよく利用されますか?近所にあると本当に便利で、私もおにぎりやお弁当、飲み物、お菓子等など…ちょっとした買い物をしによく利用します。

そんな便利な一方で、コンビニと言えば日本でも台湾でも問題になっているのが、おにぎりやお弁当などの廃棄問題。

賞味期限が切れてしまったら廃棄しなくてはならず、コンビニの店員さんは、なるべく売れ残りを出さないように、かつ、不足しないように発注することがとても重要になりますが、これがなかなか難しいものです。

各コンビニエンスストアで様々な対策をとっていますが、台湾のファミリーマートでは、2019年から業界で初めて「友善食光(地球にやさしい食べきり)」メカニズムを設け、食品の賞味期限が切れる7時間前になったら3割引きで販売するようにしました。すると1年間で3000トンもの廃棄食品を減らすことがき、これは8万キロ以上に相当する温室効果ガス排出量(二酸化炭素排出量)を減少させたのと同じであるとして、消費者から好評を得ています。

台湾ではよく、日本でいうところの「ハッピーアワー」や「ハッピーウイーク」のような時間や期間のことを「友善時光」と言いますが、この言葉の“時光”と、「食べきる」という意味を表す“食光”が同じ発音であることからかけ合わせて、「友善食光」という名前にしているようです。

 

そして台湾ファミリーマートは今年(2021年)、さらにレベルアップした「友善食光」メカニズム2.0版を打出しました!

今度はアプリ専用の「友善地圖(親切マップ/フレンドリーマップ)」によって、消費者は「リアルタイム位置情報」、「お気に入り店舗」、「商品検索」といった3つの機能から、手軽に毎日午後5時以降の各店舗の「友善食光」商品とその数量を把握することができるというものです。

台湾ファミリーマートでは、 “もったいない”精神を引き続き推進するため、半年かけて業界初のこのアプリ専用の「友善地圖」機能を研究開発。独自の生鮮食品ストック動態システムを通じて、消費者のスマホの位置情報と結び付け、ワンクリックですぐに「友善食光」商品と数量を確認することができます。

使い方は、台湾ファミリーマートのアプリの中の「友善食光」を開くと、位置情報から半径1km以内の台湾ファミリーマートの店舗名、今いる位置からの距離、住所、そして「友善食光」商品と数量が表示されます。

しかも、おにぎりのアイコンや、お弁当のアイコン、サンドイッチのアイコンなど、見やすくなっていて、アイコンの下に数量が書いてあります。さらにそのアイコンをタッチすると商品の詳細が出てきます。

例えば、おにぎりのアイコンの下に「2」と数字があって、おにぎりのアイコンをタッチすると、「ウナギのかば焼きおにぎりが1つ」、「ツナの細手巻き寿司が1つ」と詳細が出てくるという仕組みになっています。

このほかにも「お気に入り店舗」から、もしくは「商品検索」から調べることもできます。

とてもシンプルな操作で素早く情報が得られるので、パッと確認してすぐにお店に向かえますし、賞味期限が近付いている商品とは言っても、コンビニでお弁当などを買う時はすぐに食べることが多いと思いますので、そんなに気になりませんし、むしろ3割引きでお得に購入できるのはうれしいですよね。

お店側もこれによって、今年はさらに少なくとも3割の食品ロスを減らすことができるとしているのと同時に、生鮮食品ストック動態システムは店舗スタッフが「友善食光」商品を選択する際のスピードアップにも役立ち、スタッフの労力を軽減し、抜け漏れの可能性を減らすこともできるとしています。

なお台湾ファミリーマートは、将来、生産工程、発注、販売を統合した技術を活用して、食べ残しの問題について取り組んでいきたいとしていて、生産工程の部分では、海外の専門の製造技術を導入し、生鮮食品の賞味期限を延ばしたいとしているほか、発注においてはAI技術と結び付け、各商圏の特性や天気、季節の行事、保存期限など、様々な変数に応じて、より正確な食品発注のアドバイスを各店舗に提供するとし、これは第3四半期に正式に開始する予定です。

販売面では、近いうちに、時間管理バーコードを生鮮野菜や果物にまで拡大する予定で、そうすることで、食べ残しや、環境への負担を減らすことができるとしています。

この「友善地圖」は、目的は違いますが、コロナ禍に台湾が世界から注目を集めるきっかけとなったひとつである「マスクマップ」とも少し似ている気がします。

「マスクマップ」は販売拠点でのマスクの在庫が3分ごとに自動更新されるマップで、いつ、どこでマスクが入手可能かという最新の情報が開示されたことが安心感につながったというものでした。

一方、こちらの台湾ファミリーマートの「友善食光」は随時自動更新ではありませんが、このアプリを使って、近くのどの店舗にどんな期限切れ間近の割引商品があるかを確認して、消費者がお得になった商品を積極的に買うことで、食品ロスを減らすというもの。

どちらも必要としている人が、一目でどこにあるのかを確認できる仕組みです。

「マスクマップ」に関しては、日本においては人口や国土の広さの違いなど様々な理由から、同じようなシステムを生み出すのは困難でしたが、「友善地圖」は日本もコンビニやスーパー単位で参考にできるかもしれませんね。

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